What's NEW
2025年11月30日
- セミナー
粕谷英一先生 (大阪公立大学大学院理学研究科 )の自然誌機能生物学セミナーの開催、2025年11月11日 (火) 16:15-17:15、サイエンスホール
以下の通り自然誌機能生物学セミナーを開催します.
日時:2025年11月11日(火)16:15-17:15
場所:杉本キャンパス理学部サイエンスホール(G棟)
演者:粕谷英一(大阪公立大学, 大学院理学研究科 )
タイトル:フタモンアシバガバチの野外での行動:隣人は空き巣狙い
要旨:フタモンアシバガバチは、本州や九州などの都市とその近郊で普通に見られるアシナガバチの1種である。その行動をおもに野外で連続的に観察した結果に基づいて検討する。本種は、春に越冬から明けて、母が1頭で巣作りを始める。この時期、通常、1つの巣には、成虫は母の1頭のみ、それ以外は母の子である卵や幼虫や蛹である。母は、巣を離れて餌・巣材・水などの資源を収集する必要があるが、一方で巣を離れれば子への捕食の危険が増す。その危険はおもに近隣の同種の他のメスによっていた。巣を離れての資源収集と巣に滞在しての防衛というジレンマに対して、母がどのように対処しているかを述べる。一方、防衛側ではなく、逆に、同種の他の巣を攻撃するメスの側の視点から見たときについても述べる。
なお,このセミナーは,自然誌機能生物学ゼミナールを兼ねています。