お知らせ

2023年6月22日

  • 研究

獣医解剖学教室の研究成果が医学雑誌メディカル・サイエンス・ダイジェスト(MSD)7月号「最先端医療の今」に掲載されました。

タイトル:オーファン核内受容体ERRの細胞内・核内動態制御を介した内分泌・代謝シグナル調節機構

著者:谷田 任司

エストロゲン受容体をはじめとする核内受容体は,発生や分化,成長,恒常性維持など様々な生命機能を担っています。生体内のホルモンとは結合しない核内受容体の1種であるエストロゲン関連受容体(ERR)は,3つのサブタイプα,β,γからなり,その役割には不明点が多く残されています。この論文では,細胞内あるいは核内での動きを可視化する蛍光分子イメージング技術を主に用いることで,これまでに我々が明らかにしてきたERRの新たな機能やその作用機序を紹介します。特に,ERRのエストロゲンシグナルや乳酸代謝などに対する役割や,核内動態と転写活性との関連性などを扱っています。今後,ERRの動態制御機構を更に追究することで,メタボリック・シンドロームなど様々な内分泌・代謝疾患等の病態解明に貢献できればと考えています。

詳しくはこちら

Medical Science Digest(ニューサイエンス社) 2023年7月号, Vol. 49, No. 8, pp. 46 (436)-50 (440)

該当するSDGs

  • SDGs03