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2025年9月8日
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【論文掲載】獣医病理学教室の大学院生 高見さんの研究成果がFree Radic Biol Med誌に公開されました。
獣医病理学教室の大学院生 高見優生さんの研究成果が公開されました。
【発表雑誌】Free Radical Biology and Medicine
【論 文 名】Systemic aldehyde storm induced by allyl alcohol exposure results in extensive hepatic ferroptosis in Aldh2∗2 knock-in mice
【著 者】Yuki Takami, Jun Nakamura, Mitsuru Kuwamura, Jun Katahira, Toshiya Okada, Yuhei Maeda, Takeshi Izawa
【掲載URL】https://doi.org/10.1016/j.freeradbiomed.2025.07.045
日本人の約4割がALDH2の機能が低下する遺伝子変異(ALDH2*2)をもっており、少量の飲酒でも顔が赤くなるなどアセトアルデヒドを解毒する機能が正常に働かず、過度の飲酒により、がんの発症リスクが高くなることが知られています。
本研究では、ヒトのALDH2*2を再現したマウスの体内にアリルアルコールを投与することで、以下の新たな発見がなされました。
・複数種類のアルデヒドが血液中で急速に増加すること。 この現象は「アルデヒドストーム」と名付けられました。
・アルデヒドストームで生じたアルデヒドが肝臓に蓄積して重度の肝障害を起こすこと。
・グルタチオンが肝臓で枯渇することによりアルデヒドストームが発生し、肝臓の酸化ストレスが促進され細胞死を引き起こすこと。
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