SSSRCだより
2026年9月1日
SSSRCだより2026年9月号
構造系の最近の進捗について
こんにちは。衛星プロジェクト熱系・構造系に所属している学部 4 年の大塚です。6 月号の熱系に続き,今回は最近の構造系の進捗についてお話ししたいと思います。
現在構造系では,前回の PDR に引き続き,アンテナ展開試験,EM 構体の製作,マイクロスイッチのスクリーニング,そして振動試験の準備などを行っています。 初めに,アンテナ展開試験につきまして,アンテナ展開部はアメブロの内容に続いてテグ スのサイズ変更やテグス溶断部の基板化を行ってきました。
- テグスのサイズ変更:アメブロ投稿時点で 1 号を使用しておりましたが,結んでい る途中に裂断を起こしたため,2.5 号に変更しました。
- テグス溶断部の基板化:ニクロム線の固定を容易・メンテナンス性を向上させるため に基板化を進めています。
アンテナの展開の可否とテグスの飛散の有無を確認するために常温環境に加え,恒温槽 を用いて-10℃・50℃の温度環境下で展開試験を行いました。結果,アンテナ展開は成功し, テグスの飛散は確認されませんでした。
また,EM 構体製作は,生産技術センターに依頼し,加工を進めていただいております。マ イクロスイッチのスクリーニングは,補正を行うことですべてのマイクロスイッチが想定 した条件を満たしました。さらに,9 月に迫った振動試験に向けて,系内で振動試験計画書 の読み合わせを行い,内容の確認および修正を進めております。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後とも SSSRC の応援のほど,よろし くお願い申し上げます。
海洋システム工学科 B4 大塚港太
C&DH系の直近の活動について
読者の皆様、初めまして。SSSRC衛星プロジェクトOMUSAT3のC&DH系システムマネージャー、眞野と申します。今回は、我々C&DH系の直近の活動について、ご報告させていただきます。
OMUSAT3は、先輩方が開発・打ち上げられた衛星「ひろがり」に続く衛星プロジェクトです。今回の衛星では、格子投影法という形状計測技術を用いた薄膜の形状計測を実際の軌道上で行い、この技術の宇宙空間における実証実験を行うというミッションを掲げています。当団体では、OMUSAT3の衛星システムを複数の系で分担して開発する体制を採用しており、我々C&DH系は衛星のソフトウェア開発を担当しております。具体的には、フライトソフトウェア設計、コーディング作業、メインコンピューターのピンアサイン、周辺回路設計などを担当しております。
前回の進捗報告会までに、衛星のメインコンピューターを含む使用部品の選定、フライトソフトウェアの基本的な仕様の決定、メインコンピューターの周辺回路の基本設計が完了しました。その後、フライトソフトウェアの具体的な処理フローの設計とコーディング作業を並行して進めてまいりました。ソフトウェアの具体的な処理フローの設計においては、吉田先生のご指導のもと、衛星の軌道放出後の初回起動から各動作モード、全電源シャットダウンに至るまでの挙動を詳細に記述した処理フローチャートを作成いたしました。メインコンピューターとデバイス間のデータのやり取り、デバイスの操作内容、パラメータ・フラグの種類、処理分岐条件などがフローチャート形式で記述されており、これによって起動後の衛星の挙動を把握することが可能となっております。フローチャートの作成方法をご教授いただいた吉田先生には、心より感謝申し上げます。また、コーディング作業においては、プログラミングに長けた人材がC&DH系に加入したこともあり、デバイスドライバの作成と衛星全体の制御システム部分の作成が一通り完了いたしました。今後は、動作試験とそれに伴う修正、ミッションモードなどのモード部分の作成を進めてまいります。
打ち上げに間に合うよう、衛星プロジェクト一同、開発に尽力してまいります。
電子物理工学科 B4 眞野陽人