OPUSAT-KIT Project

OPUSAT-KIT Project

ほぼ全てのミッションを達成した OPUSAT の宇宙実績のあるバスシステムに着目し,ミッション機器を廃し,バスシステム自体も改良することで,標準バスシステムとしてキット化されることになりました.また,本プロジェクトを通して,衛星の全ての設計情報を文書に記載するという文書ベースでの開発体制が整えられました.

2016年12月3日より OPUSAT-KIT の受注受付が開始されました.
お問い合わせ先:OPUSAT-KIT – Hack the Space

OPUSAT-KITの特徴

OPUSAT-KIT スケルトン

 OPUSAT-KIT は,学生をはじめとするシステム開発入門者向けの CubeSat KIT です.バスシステムが独立して動作するため,実施したいミッションに合わせたミッションシステムを開発し,OPUSAT-KIT に搭載するだけで目的のミッションを実施することが出来ます.また,システム開発・CubeSat 開発が未経験の方でも容易に開発を進め,システム開発の考え方や CubeSat の基本的な設計について学ぶことができるツールや情報が付属しています.OPUSAT-KIT は,2014年2月に H-IIA ロケットで軌道上へ打ち上げられた OPUSAT の設計を基に開発されました.

信頼性と適合性

 OPUSAT-KIT のバスシステムは,軌道上での動作が確認された,OPUSAT の設計を基に開発されたため,軌道上での確実な動作が期待できます.また,バスシステムが独立して動作するため,ミッションシステムに問題が発生してもミッションシステムが回復するまで衛星の生存状態を保ちます.いくつかのコンポーネントを交換することによって,ISS・H-2A ロケット両方のインターフェースに適合させられます.設計のもととなっている OPUSAT と同様に,OPUSAT-KIT は JAXA の安全基準を満たしています.

大容量のミッションペイロードスペース

 CubeSat KIT としては大容量のスペースが自由に利用可能です.衛星内には,ミッションシステム向けに,プリント基板2枚分のスペース※と,姿勢制御用の機器などを搭載できるスペースがあります. ※推奨する基板外形の場合.

大容量のミッションペイロードスペース

大容量のミッションペイロードスペース

開発支援ツール

 OPUSAT-KIT を利用して衛星を開発するユーザは,OPUSAT-KIT に適合するミッションシステムを自身で開発する必要があり,衛星が完成した後には衛星が軌道上で動作することを検証するために様々な試験を実施しなければなりません. OPUSAT 開発の経験から,衛星を開発するユーザが,ミッションシステムの開発・完成した衛星の試験をどのように実施するかを想定しました.OPUSAT-KIT には,それらを支援する開発支援ツールが付属します.開発支援ツールを利用することによって,衛星の開発・試験を容易に進めることができます.

開発支援ツールの1つデバッグボードの利用

開発支援ツールの1つデバッグボードの利用

オープンな上流設計

 複雑なシステムを,グラフィカルに表現し,管理することができるアプリケーション BALUS (株式会社レヴィ) を用いて,OPUSAT-KIT の上流設計を公開します.これによって,OPUSAT-KIT や基本的な CubeSat の設計について理解することができます.さらに,開発する衛星の上流設計を BALUS を利用して行うことで,システム全体の理解を容易にし,要求の見落とし・安易な仕様変更・統合時の不整合などを防ぎ,開発時の手戻りの防止が期待できます.

OPUSAT-KITプロジェクトの成果

 本プロジェクトを通して,OPUSATに続く,継続的な人工衛星開発を行うための体制が整えられました.文書ベースでの開発体制を導入したことにより,設計項目に抜け・漏れのない開発を進めることができたのと同時に,今後の衛星開発に活用できる衛星システムに関する資料を充実させることができました.OPUSAT-KIT は,SSSRC2機目の衛星 「ひろがり」 のバスシステムとして利用されています.

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