弐号機 翠
「翠」とは、“混じり気がない”という意味の「卒」に「羽」を組み合わせて作られた漢字であり、混じり気のない美しい羽の鳥という意味で、
「翡翠(カワセミ)」という鳥を意味しています。
初号機に続く次号機ということで、初心を忘れずに開発をしていきたいという思いを込め、この「翠」という名前を付けました。
ミッション
「パラシュートを開傘して減速落下を行い、離昇前から着地までの飛翔データ* を回収す ることで、当団体の打ち上げ能力を確立するとともに、当団体の飛翔シミュレーションの 妥当性を確認する」
* 飛翔データとは機体の高度,加速度,姿勢角,GPS のデータを指す。
仕様
パラメータ | 数値 |
---|---|
機体全長 | 1506mm(ノズル部は除く) |
打ち上げ時質量 | 8.3 kg |
予想上昇高度 | 229 m |
「翠」では前回の「東雲」で問題となった電装部の搭載方法を改善し、写真のように上下にスライドさせられるようにしました。
スライドに電装基板を固定し、スライドを動かすことで簡単に電装部を機体に積むことができるようにしました。 機体に基板を乗せたままSDカードの抜き差しや、電池の交換ができるようになったことで、作業効率が圧倒的に上がりました。
実験結果
リフトオフ直後に機軸が北方向に傾き、山なりの軌道に飛んでいきました。 頂点到達後、約4 秒後に気圧判定によりパラシュートが展開し、その際にノーズコーンが脱落。 そのまま減速落下していき、ゆっくりと着陸、機体はフィン以外に目立った損傷はありませんでした。
一方SD カード及びfram に残った飛翔データは部分的に破損しており、修復が困難でしたが、無線機により地上に送信していたバックアップデータにより、データの取得には成功しました。