OMUSATⅢ 姿勢系
系説明
姿勢系では、衛星のミッション要求に基づいて、姿勢制御システムの全体的な設計を行います。どのようなセンサー、アクチュエーター、制御ソフトウェアが必要か、また、それらをどのように組み合わせるかなどを決定します。
姿勢制御に必要なハードウェア(センサー、アクチュエーター、制御基板など)を開発または選定、 制御ソフトウェア(姿勢を制御するプログラム)を開発、 開発した姿勢制御系が要求通りに動作するかどうかを試験&確認を担当しています。
進捗報告
磁気トルカ
OMUSAT3ではモータドライバを使って磁気トルカの出力を調整することになっています.Spresenseによるサブコア制御やレベルシフタを用いたI2C通信など制御の根本になる部分に関しては完了しており,今後は磁気トルカに電圧をかけたときの磁力出力の特性を調べるフェーズに移る予定です.なお,これまでに調べられた特性を見てもモータドライバによる制御にはやや問題がある可能性があり,モータードライバを使わない制御方法についても開発を進めています.
磁気センサ
非宇宙用のセンサを転用できないかと考え,放射線耐性試験を実施しました.ミッションの実施に十分な期間分の放射線耐性を有するセンサの較正を行っています.現在,公称軸と実際の検出軸のズレを調査しています.
太陽センサ
psd素子を用いて,太陽の角度を検出できるように開発を進めています.光の照射で素子が動くことは確認できており,今後は太陽の角度を検出できるように構体を作成中です.5月末までに太陽シミュレータで試験を行うことを目指しています.