CosMoz (OPUSAT Project)

OPUSAT "CosMoz" Project

 

2014/07/24 OPUSAT運用終了しました!

OPUSAT_運用終了

OPUSAT 愛称 "CosMoz" は,宇宙航空研究開発機構(JAXA)により,全球降水観測計画(GPM)主衛星の相乗り小型副衛星のひとつとして選定され,2014年2月28日に種子島宇宙センターよりH-IIAロケットで種子島宇宙センターから打ち上げられました.その後、OPUSATは2014年7月24日に大気圏に再突入し,大阪府立大学地上局での運用を終了しました. http://www.aero.osakafu-u.ac.jp/archives/topics/opusat

プロジェクトの目的

当研究センターでは,CanSat(空き缶サイズの模擬人工衛星)の開発,衛星設計コンテストへの参加,まいど1号の運用などさまざまな「人工衛星」に関するプロジェクトに携わってきました.そして2011年より,SSSRCが初めて独自の衛星を開発する,OPUSATプロジェクトが始動しました.OPUSATプロジェクトでは,衛星の設計,組み立て,宇宙環境を模擬した試験,運用など全てを学生が中心となり活動することがコンセプトです.

OPUSAT_開発の流れ

ミッション

OPUSATは大きく分けて2つのミッションに挑戦しました.一つ目は,リチウムイオンバッテリとリチウムイオンキャパシタという二つの電源装置を組み合わせた新しい蓄電デバイスの宇宙実証です(下図左).このミッションが成功すれば,これまでのものと比べて小型・軽量・長寿命な電源システムが実現します. 二つ目は,大きな電力を獲得する衛星システムの宇宙実証です.宇宙空間においてOPUSATはあるタイミングで太陽電池が張り付けられたパドル(下図右参照)を展開します.そして衛星を太陽方向に向けることで(太陽指向制御),太陽から多くのエネルギを獲得します. パドル展開と太陽指向制御により大きな電力を獲得し,その電力を新しい蓄電デバイスで蓄える仕組みをOPUSATが宇宙で実証することで,大学・高専などでおこなわれている衛星開発や宇宙開発全体の発展に大きく貢献できます. OPUSAT_MISSION

サクセスクライテリア

サクセスクライテリアは,衛星のミッションの成功基準です. OPUSATのサクセスクライテリア,及び達成度は以下の通りです. OPUSAT_success (2014.10.29更新)

成果

OPUSATは,2014年2月28日に種子島宇宙センターよりH-IIAロケットで打ち上げられました.その後,2014年7月24日に大気圏に再突入し,大阪府立大学地上局での運用を終了しました. 運用期間中にほぼすべてのミッションを達成し,学外からも高い評価を受けました.軌道上で動作した実績から,OPUSATのバスシステムは,改良され,OPUSAT-KITとして標準化されることになりました. OPUSATプロジェクトの成功は,本センターでの継続的な人工衛星開発のきっかけとなりました.

写真

打ち上げの様子

FM振動試験

完成したOPUSATを囲んで

開発メンバーの意気込み