寄附活用事例

2026年8月18日

基金の支援を受けた事業 ー設計プロジェクトマネジメントー

事業の概要

A 泉北ニュータウン 

「プロジェクトマネジメント論」という授業で、堺市などとの産官学連携によるプロジェクト・ベースド・ラーニングとして、泉北ニュータウンを事例に、ニュータウンの未来像を描くプロジェクトに取り組みました。ニュータウンは、かつては理想的なライフスタイルの住まいといわれましたが、今では高齢化率も上昇して、「オールド・ニュータウン」と揶揄されることもある郊外住宅地です。授業では、学生自身が泉北ニュータウン内でさまざまな取り組みを行う住民、企業、行政、NPOなどへ、ヒアリングを行いました。そして、未来のライフスタイルやニュータウンのあり方を構想して、学生自身の視点で2m×2mの未来像として可視化。その成果は大阪・関西万博にて、国内外に向けて発信されました。 

  

B 大阪長屋 

「オープンナガヤ大阪」は、大阪長屋の保全活用を目的としたオープンハウスイベントです。大阪市立大学大学院生活科学研究科、生活科学部居住環境学科による大阪長屋改修成果を発表するアートイベントから生まれました。 2011年度から毎年秋に2日間開催しています。2025 年10月4日(土)・5日(日)の2日間にわたり「オープンナガヤ大阪2025」を開催した。今年は「対話」をテーマに、「長屋魅力引き出しパネル」や「名札づくり」、「御財印」など、来場者と長屋人、学生スタッフの間に自然な交流が生まれる企画を実施した。制作期間中には、学生同士や教員、長屋人との間でも多くの対話が生まれ、当日もそれが会場全体に広がる、あたたかな時間となった。

寄附者へのメッセージ

■学生からの声(大学院生活科学研究科・修士1年・田邊鈴音)

 

PM論の一環として取り組んだオープンナガヤ大阪2025ではこれまでにない交流の形を実現できた。 これまで学生、長屋の方、来場者の間で対話が不足していることが課題として挙げられていたため、今年度は準備段階から当日まで対話が生まれることを目指した。 今年度のテーマは「対話による長屋の価値の再発見と共有」で、各長屋の価値を感じる点を聞き取って図化する展示企画「長屋魅力引き出しパネル」を実施した。 企画の準備では学生が実際に長屋を訪れてインタビューを行うことで長屋の方と直接関わる機会が増加した。当日は「長屋魅力引き出しパネル」をきっかけに来場者と長屋の方の間で話が弾んだとの声を頂いた。 対話を増加させるという目的は概ね達成できたと考えており、なかでも下級生が長屋の方と交流できた点は、これまでにない大きな変化であり新しいオープンナガヤの形を示せたと考えている。一方で課題も明確になったため来年度に引き継ぎ、より発展させていきたい。

 

■実施による効果

 

設計プロジェクトマネジメントの授業では、大阪の住空間の典型例として、泉北ニュータウンと大阪長屋を題材に、各種調査を実施した上で、ものづくりを通してまちづくりに貢献する実践的な教育プログラムを実施している。実際のフィールドを題材にさまざまな観点から考察し、デザイン制作する過程を通して、まちづくりに展開させるための実践的な活動を行った結果、現場での課題解決能力の向上につながった。

   

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