寄附活用事例

2023年5月18日

基金の支援を受けた事業を実施しました。 ー世界で活躍する理系人材育成プロジェクトー

本事業は、国際的に活躍できる理系人材育成を目標に、工学研究科内に設置した国際交流促進委員が本條勝彦特任教授と連携し企画運営をおこなう理系学生向けの英語スキルアップ研修です。本條先生による事前学習とウィスコンシン大学で留学生向けの英語講座の講師を務めているSara Bembenek-Saborio氏(201921年度の本プログラム講師)が提供するオンライン研修により構成されています。

対象者は理系学部生、大学院生とし、202212月~20231月にかけて募集をおこなった結果、22名の応募があり、選考プロセスを経て14名(工学部10名、工学研究科4名)が参加しました。

2023220日に本プログラムの開講式をおこない、3週間の事前学習(約30時間)を対面とオンライン形式でおこなった後、4週間のオンライン研修(約60時間)を実施し、2023518日に報告会を開催しました。

寄附者へのメッセージ

基金のご支援をいただき、コロナ禍においても学生への学びのサポートを継続することができました。ここに記して感謝申し上げます。以下に主な効果を示します。

主な効果

報告会では、受講者から研修内容の報告があり、「事前学習で教わった英語学習方法を今後も継続的に実践したい」といった意欲が示された。また特に研修への取り組み態度が優れていたと認められた4名の学生に対し表彰をおこなった。委員会では本プログラム受講前後での心情や英語能力の変化を観察するため、英語能力検定(Versant TEST)とアンケート調査を実施した。英語能力については、研修前後で受験したVersant Writingテスト総合得点では平均5.6点上昇し、Speakingテスト総合得点では平均2.0点上昇となった。個人差はあるものの、英語能力検定の得点上昇の傾向が確認できた。また、アンケート調査からは研修前後の心情のポジティブな変化が読み取れ、自由記述からも受講者の満足度は高いことを確認することができた。

報告会の写真(理系人材育成プロジェクト)

報告会の様子