お知らせ

2024年8月20日

基金の支援を受けた事業を実施しました。 ー清島基金を用いた研究助成事業(2023年度)ー

本研究助成事業は、本学卒業生である清島靖典氏(昭和37年卒)から大阪市立大学大学院経済学研究科の研究環境の改善を目的に、令和3年度から寄贈され始めた寄附金をもって運営されています。

 

2023年度は、以下の2つの研究に助成が行われました。

  1. 学術図書の出版助成

    中村健吾教授、『コロナ危機と欧州福祉レジームの転換』(福原宏幸・柳原剛司との編著)(昭和堂、202312月、全285ページ)への出版助成

  2. 研究補助謝金

    森脇祥太教授、「自動化の起源」の研究に必要な明治期綿紡績に関するデータ(大日本綿糸紡績同業会報告(杉本図書館蔵)から)の電子化

基金を活用した研究の成果

中村 健吾 教授

・今回の編著では、2020年に新型コロナウィルス感染症の蔓延の世界的な中心地となってしまったEUと欧州各国の福祉レジームに対して、この「コロナ危機」がいかなるインパクトを与え、いかなる転換をもたらしたか否かを検証することができた。

森脇 祥太 教授

・明治期綿紡績業の企業の月次データを整備して、今後の計量分析のためのデータ構築を行った。我々は明治期綿紡績の技術をオートメーション技術の起源と捉えており、今後、関連するワーキングペーパーの作成を行い、国際誌への掲載を目指したい。