医局員の声
家庭と両立しやすく、オンオフのはっきりした科を検討していました。実際に初期研修で当院の麻酔科をローテートした際、毎日充実しながらも、休日はしっかり休める環境であり、入局を決めました。
②入局するまでの麻酔科のイメージと働き始めてからのギャップはありましたか?
オンオフはイメージ通りはっきりしており、働きやすいです。一方で勤務時間中は想像以上に体力勝負な面もあり、集中力も必要です。
③医局の雰囲気はどうですか
上級医の先生方は指導熱心で、学年の近い先輩方は何でも聞きやすいです。
空き時間には先輩方や同期とプライベートのたわいもない話をし、リラックスしています。
④今後、どんな麻酔科医になりたいですか
家庭と両立しながらも、向上心を忘れず、技術を磨き続け、同僚からも患者さんからも信頼される麻酔科医になりたいです。
⑤プライベートの時間の過ごし方について教えてください
当科はオンコール制ではなく、当直でない土日祝はしっかり休めるので車で少し遠くへ出かけたりします。
また天王寺駅から徒歩5分と交通の便が良いため、仕事終わりには買い物をしたり、友人との食事でリフレッシュしています。
遠藤 佐依 2020年卒
学生実習でローテートした際に医局の雰囲気が良いと感じたことが一番の決め手です。また、研修システムが充実していることや関連病院の大半が大阪市内という好立地である点も魅力に感じました。
②大学院に進んだきっかけについて教えてください
日常診療を行っていくなかで麻酔の生理学的な側面に興味や疑問を持つようになりました。また、大学院を卒業された先生方の考察力や知識の深さに憧れを抱き、自分もリサーチマインドを身に付けるべく大学院への進学を決めました。
③一日のスケジュールや具体的な仕事内容について教えてください
基礎分野と臨床分野の研究を並行して行っています。基礎分野に関しては、カルシウムチャネルの全身麻酔メカニズムへの関わりについて研究しています。ノックアウトマウスを用いて、行動実験や電気生理学的手法(パッチクランプ法)など様々な側面からアプローチしています。臨床分野に関しては、麻酔薬と心電図変化との関わりについて研究しています。
④大学院の雰囲気はどうですか
研究計画の立案から論文作成まで十分なサポート体制が整っています。動物実験に関しても手厚い指導を受けることができますので、右も左もわからない状態からでも大丈夫です。
また、研究活動を行いながら大学病院での臨床業務にも従事できますので、臨床スキルも引き続き向上させることができます。
⑤研究の面白さ、苦労話などについて教えてください
研究に従事し始めてまだ2年弱ですが、予想通りに進むことは珍しく、失敗や悩んでいる期間の方が多いです。ただ、こうした中での思考過程や指導医とのディスカッションが今後の財産になると思い、日々奮闘しています。
渡邉 亮太 2015年卒
2014年大阪市立大学(現 大阪公立大学)を卒業したのち、住友病院で初期研修の2年間と麻酔科としての1年間を過ごし麻酔の基礎を教わりました。
その後、更なる研鑽を積みたく2017年より大阪市立大学医学部附属病院(現 大阪公立大学医学部附属病院)麻酔科でお世話になっております。初期・後期研究医を経て、2021年4月より産休を取得し5月に第一子を出産いたしました。
同年10月育休中に麻酔科専門医認定試験を受け合格、12月より育児支援麻酔科枠で勤務しております。
②公大麻酔科の育児支援麻酔科医制度について教えてください
専門医などの資格の有無にかかわらず小さな子をもつ医師を対象に、当直業務は免除、勤務時間は8:15~17:00、勤務日数は週3日~各自の状況に合わせて医局長と相談の上決定されます。
当直や超勤をしない働き方では十分な経験を積むことができないのではないかと不安になることもあるかと思いますが、当院は3次救急病院であり日中もたくさんの緊急手術をみることができます。
また、大学病院ならではの種類や数も豊富な症例の中から各自の技量に合わせて指導医が割り当ててくれるので、麻酔科に必要なスキルを身に着けることもできます。
2023年度は私を含め4人の医師が在籍しています。
③一日のスケジュールや具体的な仕事内容について教えてください
5:45 | 起床し自身の身支度や朝食の準備、洗濯をします。 |
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6:30 | 子を起こし食事や保育所の準備を済ませ7:15に家を出ます。 |
7:30 | 保育所へ子を送り全力疾走で7:40最寄り駅に到着し出勤します。 |
8:10~17:00 | 病院に到着し業務開始です。手術麻酔や、術前外来を担当します。 |
17:00 | 退勤~保育園のお迎え |
18:30 | 帰宅・夕食準備 |
19:00 | 夕食~子と共にお風呂 |
21:00 | 子をねかしつけようとしますが中々寝ません… |
22:00 | 家事の残り、明日の夕食や保育園の準備などを済ます |
23:00 | 麻酔の勉強 |
24:00 | 夜泣きで起き上がり泣き叫ぶ子を再度寝かしつけます。一緒に寝落ちしてしまうことが大半 |
④麻酔科は子育て世代でも比較的働きやすいというイメージを持っている人も多いと思います。実際に働いてみてどう感じていますか?
麻酔科は主治医制ではないためそういったイメージがあるかと思いますが、当直免除や担当症例が勤務時間を超える場合は引き継いでもらうなど、医局のサポートのお陰で子育てと仕事の両立ができています。
子の体調不良で急なお休みをいただくことができているのも当院麻酔科の医局員の人数が多いおかげであり、そういった点も大学病院の利点であると感じています。
⑤今後の目指すキャリアプランについて教えてください
現状では仕事と家庭を両立しながら専門医を何とか維持することで手一杯なのが正直なところです。継続できる範囲で臨床に携わり続けることを第一の目標としています。そして、子の成長に伴い仕事のウェイトを増やすことができるようになればサブスペシャリティの取得も検討したいです。
木原 優紀 2014年卒