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意外と大事なのはラジオのような“かけ流し”のメディア

もともと私はテレビっ子で、中学、高校の頃は時間があればテレビで何かの番組を見ていました。その後、大学の受験勉強をはじめたのをきっかけにラジオを聞くようになり、それ以来ラジオが好きで、いまも朝の時間や移動中によく聞いています。

ラジオを聞いていると、さまざまな情報を得ることができます。たとえば高齢者向けの健康医療コーナーの話題がヒントになり、それをきっかけに自分で調べて勉強になったこともあります。私自身はまだ高齢者ではないので、ラジオで流れなければ自分から進んで高齢者向けの番組を視聴することはなかったでしょう。ラジオのようなかけ流しされているメディアから意図せず入ってくる情報は、意外と大事だと思っています。

たまに知っている先生がゲストで出演されていることもありますが、番組のゲストが情報をまとめて話してくれるのを聞くと、私の場合、新聞を読むより知識として頭に残りやすいですね。また、ラジオで紹介された本で気になったものはよく購入します。

まとまった知識を入れるには、ブルーバックスなどの新書が役に立ちます。専門書よりも短い時間で読めるので、自分の研究とは異なる分野の勉強をするときの入口として重宝しています。特に有名な先生が書いた本の場合、読んだ後に著者の先生の講演を学会で聞くような機会も少なくなく、より理解が進みますね。

知識や考えを深めるためには、文章にまとめるのが効果的です。私の場合、意識的に文章化しているわけではありませんが、仕事柄、自分の研究だけでなく大学授業の準備などでも文章を書く機会があり、理解を深めるのに役立っていると感じています。頭の中だけでなんとなく考えていることを自分の言葉にしてみると、理解ができていない部分がよくわかります。

いろいろな人と議論するのも考えを深める機会になります。決まったテーマの下でのブレインストーミングやアイデア出しのグループディスカッションは、自分では思いつかなかった意見や多角的な見方にふれられるので、結果的にものの捉え方を広げて、考えを深めてくれるでしょう。その一方で、自分一人でひたすら考えることも同じように大切だと思っています。

プロフィール

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創薬科学研究科 創薬科学専攻 教授

岸村 顕広

創薬科学研究科 創薬科学専攻 教授

博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻助教、九州大学大学院工学研究院応用化学部門准教授を経て、2026年4月より現職。ものづくりの視点から、ナノスケールの分子集団や生体構造を意識した先進的なドラッグデリバリーシステムの開発を進めている。科学コミュニケーションなど社会に科学を届ける活動にも取り組んでいる。

研究者詳細

※所属は掲載当時

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