2010年度FD研修会「数理情報と地球科学」

年度別一覧

理学研究科主催FD 研修会

「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会」
— 数理情報と地球科学 —

開催日:
平成23年(2011年)1月20日(木)14:00〜16:40

場所:
大阪市立大学学術総合情報センター1階 文化交流室

共催:
理学研究科数物系専攻,理学研究科FD委員会.

後援:
大阪市立大学数学研究所(OCAMI)

平成22年度教育支援経費(学内)「学生の自主的研究活動を支援する数物系大学院教育の展開」(代表 大仁田義裕)の事業の一環として,理学研究科主催(数物系専攻・理学部FD委員会共催)のFD研修会を開催します。尚、本FD研修会は,平成20年度に、当時の理学研究科長・今吉洋一先生のリードで開催された数学科主催の理学研究科FD研修会
「現代理学において数学はどのように使われるか?」、および昨年度教育支援経費(代表・大仁田)事業による理学研究科FD研修会
「数学・物理への『ときめき』を育てる授業のためのFD研修会」
に続く第3回です。

プログラム (講演タイトル,スライド):

14:00 開会

14:10〜15:10

山口 覚 氏(大阪市立大学大学院理学研究科生物地球系専攻教授)

「磁場と電場で見る地球の中身—紀伊半島の地下電気伝導度構造—」

講演概要:一般に地下構造を探るというと,地震を思い浮かべる人が多いです.しかし,電磁気でも地下の構造を明らかにすることができます.本研修会では,近い将来に発生するかもしれない東南海・南海道地震の予想震源域に近い紀伊半島にて行った新しい手法を用いた地下構造探査の結果を報告します.また,野外観測およびそのデータ解析を主とした研究における学生指導についても言及します.

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15:30〜16:30

濱田 龍義 氏(福岡大学理学部応用数学教室助教)

「数学とオープンソース」

講演概要:講演者が主催する KNOPIX/Math Project
について、研究・教育に関する事例を交えて、数学とオープンソースソフトウェアとの関係について紹介を行う。数学ソフトウェアとは、数式処理システムや可視化ソフト、数値計算ソフト、数学ドキュメント生成環境、プログラミング環境などの全てを網羅する言葉である。講演者は2003年2月に
KNOPPIX/Math Project
を開始し、オープンソースソフトウェアとし公開されている数学ソフトウェアを収集し、KNOPPIX(くのーぴくす)と呼ばれるCD/DVD起動Linuxに収録して配布を行っている。オープンソースソフトウェアとは自由にソースコード(ソフトウェアの設計図)を閲覧、変更、再配布できるソフトウェアのことであるが、この利点を活かして、日本国内に限らず、韓国、スペイン、アメリカ、オーストリア、インドなど各地において、総枚数にして数万枚にのぼるCD/DVDを配布し、数学ソフトウェアを紹介してきた。
2008年より JST CREST
の日比チーム「現代の産業社会とグレブナー基底の調和」(研究代表者:日比孝之(大阪大学大学院情報科学研究科教授))の共同研究者としても活動を行い、関連して、国内各地で開催されるオープンソースカンファレンス(以下、OSC)というイベントにおいて、数学ソフトウェアの紹介を行なっている。特に、福岡地域においてOSC実行委員の一人として携わり、福岡市内の大学連携によるOSC開催を立案した。現在、OSC福岡は大学関係者、IT関係者、自治体関係者など、様々な分野から500名を超える参加者を集めるイベントに成長しつつあり、学部生、大学院生の教育・経験の場としても有益であることが徐々に知られつつある。オープンソースというアイディアが、ソフトウェア開発だけではなく、数学も含め、様々な領域に影響を及ぼしつつある事例であり、研究・教育における新しい流れの一つとして紹介を行う。

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