2019年度FD研修会「宇宙・ブラックホールと数学」

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理学研究科主催FD研修会

「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会」
― 宇宙・ブラックホール と 数学 ―

開催日:
令和2年(2020年)1月17日(金)15:00~17:50

場所:
大阪市立大学 理学部E棟 数学大講究室(E408)

共催:
理学研究科FD委員会.大阪市立大学数学研究所(OCAMI)

概要:
2019年度教育推進本部経費からの助成による
教育推進事業「全学組織化された数学研究所をベースとする学部・大学院数学教育の改善」
(代表 高橋 太)
の事業の一環として,理学研究科主催(理学研究科FD委員会・数学研究所共催)のFD研修会を開催します。

尚、本FD研修会は,平成20年度に、当時の理学研究科長・今吉洋一先生のリードで開催された数学科主催の
理学研究科FD研修会
「現代理学において数学はどのように使われるか?」に始まり,以下の理学研究科FD研修会
平成21年度教育支援経費事業
「数学・物理への『ときめき』を育てる授業のためのFD研修会」
平成22年度教育支援経費事業
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 -数理情報と地球科学-」
平成23年度戦略的教育経費事業
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 数値解析と量子コンピュータ ―」
平成24年度教育推進本部経費事業
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 図形科学と数学的オープンソース ―」
平成25年度教育推進本部経費事業
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 動物行動学と非線形解析 ―」
平成26年度教育推進本部経費事業
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 空間情報科学と応用数学・統計教育 ―」
平成27年度教育推進本部経費事業
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 理学のグローバル教育 ―」
平成28年度理学研究科長裁量経費助成
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 経済学,社会科学 と 数学 ―」
平成29年度理学研究科長裁量経費助成
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 工学 と 数学 ―」
平成30年度教育推進本部経費事業
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会 ― 数理工学 と 数学 ―」
に続く第12回です。学生,教職員,研究者,一般の方など,どなたでもご参加できます!!

プログラム (講演タイトル,スライド):

15:00~15:10 開会

15:15~16:15

 石原 秀樹 先生(大阪市立大学理学研究科数物系専攻(物理学分野)・教授)

講演タイトル:「ブラックホールの観測と幾何学的対称性」

講演アブストラクト:

最近,ブラックホールに関する観測的研究の進歩が目覚ましく,

特に,電波望遠鏡「Event Horizon Telescope」を用いて,

我々の銀河の隣の銀河M87の中心にあるブラックホールの"撮像"に

成功したことが,大きな話題となりました.

そもそも,ブラックホールは見えるのでしょうか.相対論では,

どのように考えているのかをお話しします.

また,観測によりブラックホール時空の情報を得るために,

その時空の幾何学的な対称性が重要な役割をします.

Killing tensor や Killing-Yano tensor が,観測にどう

役立っているかについて紹介したいと思います.

16:35~17:35

 安井 幸則 先生(摂南大学理工学部基礎理工学機構・教授)

講演タイトル:「アインシュタイン計量とブラックホールの対称性」

講演アブストラクト:

ブラックホール時空の一意性,時空を伝搬する粒子や波の方程式に現れる変数分離性など,ブラックホール時空の持つ可積分な構造の背後にある対称性について話します。この対称性は立花俊一・柏田豊子(1969)によって導入された共形キリング矢野テンソル場を使って記述されます。橋本義武・阪口真との共同研究であるブラックホール時空からコンパクトなアインシュタイン多様体を構成するという論文が出発点となり,そのからくりを理解したいためにブラックホールの研究をはじめました。それからおよそ20年が経過し現在に至っています。本講演ではブラックホールの対称性についてこれまでに得られた研究結果を紹介します。また,摂南大学におけるFD活動の一環として行っているアクティブラーニングについても紹介したいと思います。

17:35~17:40 閉会