「できない」理由ではなく、「できる」理由を探して、チャレンジしてください! 生活科学研究科食栄養学 | 准教授早見直美 研究テーマを教えてください。 思春期・青年期の栄養教育に関する方法の実証的研究 研究の内容を教えてください。 思春期・青年期を対象に不健康な食行動予防・健康的な食行動形成についての研究をしています。主な研究として、若年女性のやせの原因となるボディイメージや不健康なダイエットとの関連を明らかにし、食べることに対する肯定的態度を促す「食べて元気に!」を実現する学校基盤のプログラムの作成、評価をしています。また、健康的な食行動形成を目的とした食育アプリを開発し、このアプリを使って健康的な食行動をとりたくなる仕掛けをつくり、行動のきっかけから習慣化までを伴走支援できるかどうか、実証研究を行っています。 今後達成したい研究目標や、現在の研究を社会にどう貢献させていきたいかなど、教えてください。 今は小学生、中学生、若年女性など各ライフステージへのアプローチですが、それらをつなげた思春期~若年世代の間断ないアプローチの実現につなげたいと思っています。元気な時期であるからこそ、単に栄養的側面だけでなく、食を通じて、若い世代が活力ある毎日を過ごし、この世代の無限の可能性が支援される社会への貢献を目標にしています。 その目標を達成するために、研究時間の確保などの日々行っている工夫や、取り組んでいる活動などを教えてください。 研究室内でのミーティングを通じて、それぞれが目指すべきステップを明確にすることを意識しています。また、プログラムのアイデアや実践には、子どもたちの実際を知ることが欠かせません。短時間でもできるだけ学校へ足を運び、子どもたちの様子を見て、先生方からお話を聞くようにしています。とはいえ、今は3人の子育てもあり、私自身は時間の確保が何よりも課題です。研究室メンバーの活躍が研究室全体の大きな力になっていると思います。 時には研究が止まることや、思うような研究成果が出ないときもあるかと思いますが、そのようなときにどうやって乗り越えるかを教えてください。 研究そのものがうまくいかないと感じるときは、基本に立ち返って論文を読む。他分野の人に相談してみることが多いです。特に人に相談することで、思わぬ解決策が得られることや、「できない」「だめだ」と決めつけてしまっている自分に気づくことができます。 研究者としてのキャリアを諦めようと考えたことはありますか。もしあれば、そのとき何を思い、考えて、やはり継続していこうという決断に至ったのかを教えてください。 3人の子どもの妊娠・出産時には悩むことがありました。研究者を諦めようと思ったことはありませんが、フィールド研究を続けるかどうかの決断は毎度迫られました。何が正しい選択かは誰にもわかりません。なので、自分の選択を正しかったと思えるように、目の前の研究に取り組んでいます。家族、研究室メンバー、大学(特に女性研究者支援室)、そして研究協力先の皆さまの理解とサポートのおかげで続けられていると思います。 研究者としての道を歩んでいる若手研究者へメッセージ 自分が考えることを形にする楽しさは研究者だからこそ。「できない」理由ではなく、「できる」理由を探して、チャレンジしてください!