『CORE 2026』

『CORE 2026』

本ページでは、『CORE 学生論文特別号 2026』(大阪公立大学経営学会 編集・発行, 2026年3月刊行)の掲載論文と、優秀論文賞に関する情報を掲載しています(いずれも目次順)。

優秀論文

  • 知財マネジメントと事業開発の共進化:中堅企業における外部人材登用と組織ルーティンの変容プロセス
    • 大場夏萌,黒田淳也,鳥居将也,吉村昴熙(林侑輝ゼミ 3回生)
  • まちなみ資源を活かした持続可能な地域活性化について:大阪府阿倍野区の長屋活用を事例として
    • 浅井智樹,上野鈴加.岡本樹,前田双葉,村林杏奈(松永桂子ゼミ 3回生)

掲載論文

地域コミュニティと観光需要を繋ぐ商店街

  • 一瀬野乃,田口瑳紀,久田菜々花(石井真一ゼミ 3回生)
  • pp. 1–8
  • 【要旨】本研究は、近年衰退が進む商店街に対し、地域コミュニティとしての機能を維持しつつ観光需要を取り込む「複合型商店街」の可能性を検討することを目的とする。大型商業施設の増加により来街者数が減少する中、商店街の観光地化は有効な活性化手段とされてきたが、商店街が担う地域コミュニティとしての役割も無視できない。そのため、商店街や観光地、地域コミュニティの定義や類型を整理した上で、地域性と観光性の両立が可能な商店街モデルを、駒川商店街などの実例をもとに検討する。

スポーツチームの観客動員向上を目指したアクションリサーチ

  • 飯田笙,坂本皆人,田川英里子,畑野隼成,藤澤陽斗,本田果穂,山本隆真(石井真一ゼミ 3回生)
  • pp. 9–14

SNS広告における商品ジャンルによる広告効果の違い

  • 梶美咲,久野日菜乃,山ノ内優真(石井真一ゼミ 3回生)
  • pp. 15–21

従業員の「やる気」と企業業績の関係性

  • 井上駿,石本優生,神西淳,輿梠慈英,福島瑠一城(石川博行ゼミ 3回生)
  • pp. 22–27

統合報告書と業績の関係性

  • 穐山陽希,鈴木結子,田嶋凛久,羽田和佳奈,南桜汰(石川博行ゼミ 3回生)
  • pp. 28–34

BtoB企業におけるブランド・レピュテーション戦略

  • 上田希花,大河原有希,大橋彪我,金千絵,竹内真優,宮川聖,山口海心,和久利美菜(田口直樹ゼミ 3回生)
  • pp. 35–45

BtoB企業における知名度向上と製品企画に関する考察

  • 井岡壮大,浦西陸,雄倉花音,河崎希美,須原和,中田和花,早川幸輝(田口直樹ゼミ 3回生)
  • pp. 46–56

中小企業の川下進出における参入障壁克服プロセス:資源制約下での垂直統合の意義と効用

  • 荒川菜々実,石田喜湧,今村元咲,小城俊介(林侑輝ゼミ 3回生)
  • pp. 57–66

【要旨】本研究は、中堅・中小企業における前方統合の長期的意義を、3社の中小・中堅製造業から検討した。各社は前方統合を通じて、知名度向上や情報収集力の強化、新規販路の開拓など事業シナジーや範囲の経済を獲得した。これらの効果は既存資源との関連性が高い領域へ進出した場合に生じやすく、前方統合は中小企業に新たな価値創出や成長機会をもたらす重要な戦略であると結論づけた。

知財マネジメントと事業開発の共進化:中堅企業における外部人材登用と組織ルーティンの変容プロセス

  • 大場夏萌,黒田淳也,鳥居将也,吉村昴熙(林侑輝ゼミ 3回生)
  • pp. 67–77

【要旨】本稿は、資源制約のある中堅企業が外部人材を登用した際、いかに新しい組織ルーティーンへの変化が生じるのかを、千代田空調機器の事例分析を通じて解明する。分析の結果、変革は外部人材による異質な視点の導入を起点とし、資源制約が逆説的に学習を統合させること、ミドルがトップと現場を媒介すること、柔軟な組織文化が受容性を高めることという複合的な要因によって実現されることを明らかにした。以上より、外部人材活用は組織変革の有効な動態的メカニズムであると結論付けた。

中小企業におけるデジタル化推進のプロセス:デジタル化・DXと経営戦略の相互作用

  • 木村佳龍,坂井愛梨,長野圭太,長屋夕未(林侑輝ゼミ 3回生)
  • pp. 78–88

【要旨】本研究は、中小企業におけるデジタル化推進のプロセスを経営戦略との相互作用という観点から理論的に検討することを目的とする。事例分析の結果、デジタル化・DXは必ずしも変革へと直線的に発展するものではなく、業務効率化に留まる経路と競争優位の基盤を構築する経路に分岐することが示された。この分岐を規定する要因は、戦略がデジタル活用に意味付けを付与できているかである。また、推進プロセスには複数の発展モデルが存在した。企業の資源条件や組織特性に応じた多様な到達点が正当化され得ることが明らかとなった。

中小企業のサービス化:既存事業の性質が規定する新規サービス事業の方向性

  • 戎谷直樹,菱田啓生(林侑輝ゼミ 3回生)
  • pp. 89–98

【要旨】本研究は、中小企業のサービス化において、既存事業の性質が新規サービス事業の方向性に及ぼす影響を検討した。バリューチェーン上の差別化や価値創造の自由度に着目し、事例を比較分析した。その結果、既存事業で独自の強みを発揮しやすい企業では、サービスを既存製品の補完や本業の競争力強化に活用する傾向が確認された。一方、構造的制約により差別化が困難な企業では、蓄積した知見を基盤に、顧客価値を再定義した独立性の高い事業モデルを構築していることが示唆された。本研究は、自社特性に応じた適切なサービス化の方向性を選択する重要性を提示している。

地域活性化における物語性

  • 飯島凛花,小出理仁,堀江日菜子,三好千花(本多哲夫ゼミ 3回生)
  • pp. 99–108

地域活性化におけるマイナースポーツの可能性

  • 下田健心,松浪真穂,八木奨太朗(本多哲夫ゼミ 3回生)
  • pp. 109–118

中小企業における経営理念の浸透と活用実態

  • 上原さや加,川崎賢人,好井智洋(本多哲夫ゼミ 3回生)
  • pp. 119–127

日本の企業にティール組織を導入する際の障壁は何か

  • 叶泰己,小林俊揮,増井彩乃,増井建祐,山田温大(松尾健治ゼミ 3回生)
  • pp. 128–137

【要旨】本研究は、日本企業におけるティール組織導入の際の障壁に加え、成功要因とそのメカニズムを明らかにすることを目的とする。日本では組織内のピア・プレッシャーが根強いため、ティール組織の成功に必要な要素である、セルフマネジメントやホールネスの実現を妨げるとされてきた。そこで、GCストーリー株式会社を単一事例として縦断的に分析した結果、個人の内的成熟を基盤として、メンター制度などの構造的支援を組み合わせることで、ピア・プレッシャーを成長促進要因へと転換し、ティール組織を定着させる可能性があることを示した。

小売業における正社員雇用に関する研究:株式会社インチャージの事例研究

  • 五百籏頭史織,河原萌,塩見颯太,丸田海斗,Jeon Seungheon(松尾健治ゼミ 3回生)
  • pp. 138–146

【要旨】本研究の目的は、小売業における正社員雇用のメカニズムを明らかにすることである。一般に、小売業において非正規労働者を中心とした雇用体制がコスト面・業務面における合理性の観点から主流であるとされてきた。本研究では株式会社インチャージを単一事例として取り上げ分析した結果、小売業において正社員を積極的に雇うことが、「人的資本経営」に基づく総合的合理性の獲得、基幹業務と補完業務の相互作用の観点から有効な戦略となり得ることを明らかにした。

「大阪ミュージアム」の取り組みにみるシビックプライド醸成

  • 砂原桃香,田村優弥,山﨑咲歩,山田翔太,山中美咲(松永桂子ゼミ 3回生)
  • pp. 147–157

まちなみ資源を活かした持続可能な地域活性化について:大阪府阿倍野区の長屋活用を事例として

  • 浅井智樹,上野鈴加.岡本樹,前田双葉,村林杏奈(松永桂子ゼミ 3回生)
  • pp. 158–167

地方におけるスペースシェアの可能性—紀の川市のメリーズハウスと古民家茶論舎逢:YAaiの実例から探る

  • 大西彩心,岡本里穂,谷垣文駿,富田梓巴,平野杏佳(松永桂子ゼミ 3回生)
  • pp. 168–177