教授のご挨拶

大阪市立大学医学部脳神経内科学

平成26年4月より老年科・神経内科教室を、平成27年4月より神経内科学教室を主宰しております。三木隆己先生によって創始された当教室をさらに発展させるべく努力して参りたいと思います。

当教室の大きな運営目標は3つあります。まず市立大学の重要な責務として、市民に貢献できる神経内科診療があげられます。これまでも、認知症のPETを用いた早期診断、新規薬剤を用いた早期治療などを行い、最先端の医療を市民の皆様に提供してきました。今後は脳卒中、変性疾患、免疫疾患など様々な分野で最新の医療を提供することで、市民の皆様のお役に立ちたいと願っております。

第二に将来の神経内科診療を担う若手の育成です。大学病院の重要な使命として、学生・研修医を指導し次の世代を担う人材を育てる必要があります。特に神経内科の領域では、脳血管障害、免疫疾患をはじめ多くの分野で日進月歩で医療が進歩しています。こうした最先端の医療を学び臨床に応用していく若い人材の教育に力を入れていきます。

そして第三に国際的に発信できる研究の推進です。認知症の早期診断、治療法の開発に加え、脳循環代謝学・脳卒中学、電気生理学、免疫疾患など様々な分野で国際的なレベルの研究を継続していきます。そのために海外の大学、医療機関と連携をもち共同での研究を行っていきます。

今後、こうした三本柱を中心としてこれまで以上に神経内科学教室が大きく枝葉を伸ばし成長していくように教室を運営していきたいと思います。

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大阪公立大学大学院医学研究科 脳神経内科学 教授 伊藤義彰