教授のご挨拶

大阪市立大学医学部脳神経内科学

平成26年より当教室を主宰しております伊藤です。平素より地域の皆様および大学・学会関連の方々には大変お世話になっております。就任して10年あまりが経ちましたが、引き続き教室を発展させるべく努力して参ります。

当教室の運営方針は3つあります。
まず将来の脳神経内科診療を担う若手の育成に力を入れていることです。当地においてはまだまだ脳神経内科の専門医が不足しています。私は脳神経内科学教室としては初代の教授ですが、患者さんに寄り添い全人的に診療できる知・仁・勇を兼ね備えた臨床医の育成は最もプライオリティの高い課題と考え、医局員一丸となって取り組んでいます。

次に臨床においては、最先端の脳神経内科を提供すると同時に、緊急の需要にも応えられるオールラウンドな医療の提供を心掛けています。大学病院ですから優れた新薬をはじめ進んだ医療を提供するのは当然ですが、通院中の患者さんの二次救急や脳卒中への対応は地域医療への貢献として不可欠と考えています。

第三に国際的に発信できる研究の推進です。認知症、脳卒中、電気生理学、神経免疫とさまざまな分野で国際的なレベルでの研究を今後さらに発展させて参ります。そのために海外の大学、医療機関と連携をもち共同での研究を遂行します。

今後はこれまで以上にこうした三本柱を中心に当教室が大きく枝葉を伸ばし成長していくように教室を運営していきたいと思います。

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大阪公立大学大学院医学研究科脳神経内科学
伊藤義彰