特徴
特徴
当脳神経外科は、我が国の高度先端医療を担う特定機能病院として、すべての患者さまへ安全で質の高い医療を提供することを第一に目指しています。
診断においては、CT、MRI、SPECT(脳血流シンチグラフィ)、PET(陽電子放射断層撮影)、脳磁図、3次元回転デジタル血管撮影、24時間連続脳波モニタリング装置などを駆使して、迅速かつ緻密な診断を行っています。正しい術前診断は正しい治療戦略の大前提であり、放射線科と密に連携をとって、確実な治療計画を立てています。
・神経膠腫(グリオーマ)の治療においては、脳機能の温存と最大限の摘出の両立が重要です。術前の詳細な神経機能評価や画像診断に基づく切除範囲のシミュレーションを行います。手術中にも神経機能を確認しながら腫瘍を摘出する「覚醒下手術」を積極的に行っています。また、がん治療専門医により、病状に応じた化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療、電場療法を提供しています。
・血管障害については脳から脊髄まで幅広い領域での病変を治療しています。従来の動脈瘤クリッピング手術やバイパス手術、動静脈奇形摘出、頸動脈内膜剥離術などの顕微鏡下手術や頭蓋底手術を組み合わせた高難度手術を行います。近年、進歩の目覚ましいカテーテルを用いた血管内治療も積極的に取り組んでいます。動脈瘤コイル塞栓術、大型動脈瘤に対するフローダイバーター留置術、頸動脈ステント留置術、超急性期血行再建、そのほか新規機器を用いた治療が可能です。脳卒中急性期診療も脳神経内科と共同で取り組んでいます。
・脊髄脊椎疾患に関しては頭蓋頸椎移行部から腰仙部までのすべての範囲に発生する、腫瘍、変性疾患、外傷、血管奇形、先天性疾患を治療しています。この分野も脳神経外科におけるパイオニアとして長年の経験を有しています。近年では、術中画像ガイド下での椎体スクリュー固定、人工椎間板、術中血管造影を使用した脊髄血管奇形の治療など新規治療にも多く取り組んでいます。
・てんかんの外科治療において、長時間ビデオ脳波モニタリング、PET、脳磁図などを駆使した診断を行い、最適な治療を提供しています。手術は従来の顕微鏡下てんかん焦点切除や脳梁離断術のほか、内視鏡の導入や定位的頭蓋内電極留置へのロボット手術など新規治療に積極的に取り組んでいます。特にロボット手術は他施設に先駆けて開始しました。
・パーキンソン病や不随意運動に対する定位脳手術においては術前の詳細な画像診断とともに術中ナビゲーションと連動する電極位置誘導技術、神経生理機能ガイドを用い、安全で確実な外科治療に取り組んでいます。
・研究分野では各専門領域での治療技術の洗練、改良に努めています。また、産業分野や他学部との連携による新規材料の開発や新規診断技術の開発など、幅広い視野での研究を行い、脳神経外科のみにとどまらない社会への貢献を目指しています。
確実な診断

専門グループによる先端的治療
・頭蓋底に発生する良性腫瘍(髄膜腫、頭蓋咽頭腫、神経鞘腫、下垂体腺腫など)に対する外科手術において、長年にわたる膨大な治療経験を有します。多くの新しい頭蓋底アプローチといわれる手術方法を開発し、世界をリードする拠点病院として先端的な治療を行ってきました。近年では内視鏡をいち早く導入し、従来と比較して体への負担が少なく腫瘍摘出度の高い手術を提供できるようになっています。・神経膠腫(グリオーマ)の治療においては、脳機能の温存と最大限の摘出の両立が重要です。術前の詳細な神経機能評価や画像診断に基づく切除範囲のシミュレーションを行います。手術中にも神経機能を確認しながら腫瘍を摘出する「覚醒下手術」を積極的に行っています。また、がん治療専門医により、病状に応じた化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療、電場療法を提供しています。
・血管障害については脳から脊髄まで幅広い領域での病変を治療しています。従来の動脈瘤クリッピング手術やバイパス手術、動静脈奇形摘出、頸動脈内膜剥離術などの顕微鏡下手術や頭蓋底手術を組み合わせた高難度手術を行います。近年、進歩の目覚ましいカテーテルを用いた血管内治療も積極的に取り組んでいます。動脈瘤コイル塞栓術、大型動脈瘤に対するフローダイバーター留置術、頸動脈ステント留置術、超急性期血行再建、そのほか新規機器を用いた治療が可能です。脳卒中急性期診療も脳神経内科と共同で取り組んでいます。
・脊髄脊椎疾患に関しては頭蓋頸椎移行部から腰仙部までのすべての範囲に発生する、腫瘍、変性疾患、外傷、血管奇形、先天性疾患を治療しています。この分野も脳神経外科におけるパイオニアとして長年の経験を有しています。近年では、術中画像ガイド下での椎体スクリュー固定、人工椎間板、術中血管造影を使用した脊髄血管奇形の治療など新規治療にも多く取り組んでいます。
・てんかんの外科治療において、長時間ビデオ脳波モニタリング、PET、脳磁図などを駆使した診断を行い、最適な治療を提供しています。手術は従来の顕微鏡下てんかん焦点切除や脳梁離断術のほか、内視鏡の導入や定位的頭蓋内電極留置へのロボット手術など新規治療に積極的に取り組んでいます。特にロボット手術は他施設に先駆けて開始しました。
・パーキンソン病や不随意運動に対する定位脳手術においては術前の詳細な画像診断とともに術中ナビゲーションと連動する電極位置誘導技術、神経生理機能ガイドを用い、安全で確実な外科治療に取り組んでいます。
さらなる安全かつ高度な医療の実現を目指して
・教育分野では将来の医療を担う人材を育成するため、卒前・卒後教育を重視しています。当教室での脳神経外科専門医合格率は全国的にトップクラスです。単なる手術技術の習得を目指すことなく、患者さまとご家族のお気持ち、願いに沿った考えができるよう教育をしています。・研究分野では各専門領域での治療技術の洗練、改良に努めています。また、産業分野や他学部との連携による新規材料の開発や新規診断技術の開発など、幅広い視野での研究を行い、脳神経外科のみにとどまらない社会への貢献を目指しています。