研究室の紹介
地球学科・地球学専攻の研究室構成
地球環境学分野と地球進化学分野から構成されます.地球環境学分野には第四紀自然学・地球物理学・地球情報学・自然災害科学の4つの研究室,地球進化学分野には地球物質学・岩石学・地球史学に3つの研究室があります.地球の形成と進化を現在の地球の環境とその変遷史から解析し,その成果をもとに,地球環境問題の解決や自然災害の予測と対策などの社会的要求に応えることのできる人材の育成をめざします.
地球環境学分野
第四紀自然学研究室
現在を含む最も新しい地質時代(第四紀)における,地層に記録された自然環境の変遷や自然への人為的影響を解明し,過去から現在までの自然と人との関係や自然環境の利用のあり方について考えます.
地球物理学研究室
地球で起きている地殻変動の理解に向けて,地震活動や断層運動などの現象を対象に,天然断層岩の組織観察や分析,断層岩模擬物質を用いた室内実験と,これらの結果に基づいた数値シミュレーションを行っています.
地球情報学研究室
情報科学的観点から,3次元地質モデルの作成や可視化方法,GIS(地理情報システム),人工衛星画像解析,AI(人工知能)などを用いて地形・地質をはじめとする地球表層に関わる特徴抽出を行う研究をしています.
自然災害科学研究室
地震・噴火・地すべり等の自然現象やその随伴事象について,地球学の視点に基づく研究を行っています.減災へ貢献すること,災害対応の現場で活躍できる人材を育成することを目指しています.
地球進化学分野
地球物質学研究室
鉱物は天然で形成した結晶質物質です.鉱物を調べることで地球構成物質に関する様々な情報を得ることができます.X線・電子回折法,電子顕微鏡法,各種の分光法を用いて鉱物の研究をしています.
岩石学研究室
野外における地質調査や採取した岩石試料の物理的・化学的分析や解析を通して,地殻やマントルの形成・進化過程を明らかにしていきます.特に大陸地殻の断層過程や火山岩に記録されたマントル過程に注目しています.
地球史学研究室
地球表層部の地層や化石記録を手がかりに,地質時代のそれぞれの時期における固有な現象や,過去から現在に至る地球環境の変遷に関する総合的な解明を目指して研究を行っています.