受験生の皆様へ
受験生の皆様へ
大阪公立大学は、大阪市立大学と大阪府立大学が統合して2022年4月に開学した新しい大学です。それに伴って伝統ある二つの数学教室が融合し、新しい数学教室となりました。当数学教室には現在、代数学・幾何学・解析学・応用数学・統計数学の多岐にわたる分野で活躍する数学者約40名が集まって研究と教育に携わっています。学生にとってこのことは、指導を受ける教員の選択肢が倍になり、より広範な数学の分野に触れる機会が増えたことを意味します。大学の統合後も数学教室メンバーの研究室は杉本と中百舌鳥の二つのキャンパスに分かれていましたが、2024年度末にはいよいよそれが杉本キャンパスに集約され、より密度の高い交流の機会がもたらされます。また、当数学教室と密接な関係にある大阪公立大学数学研究所では、国内外の様々な研究者が集い、世界トップレベルの現代数学の研究が展開されています。最先端の数学が創られていく様子を間近で見ることができるのは、他の大学の数学科にはない当数学教室の魅力です。
数学は大変長い歴史を持つ魅力的な学問です。数学が社会の根底を支え世の中を豊かにする源であり続けていることは、これまでの人類の歴史が証明している通りです。また、数学を学ぶことによって培われる様々な力は物事を多面的に見ることを可能にし、人生を切り拓く強力な武器になるでしょう。そして何よりも、数学は面白い。この大阪公立大学理学部数学科で、数学に触れる喜びを皆さんと共有できることを楽しみにしています。
数学科紹介動画
過去の数学科紹介動画
在学生・卒業生の声
在学生・卒業生インタビュー
山中 敦統(2022年度 数学科1年)
私は専門的な数学を勉強するため、数学科に進学しました。入学後すぐに学生間で講義とは異なる勉強会(自主ゼミ)を行うことになりました。数学科の先生に自主ゼミについて相談したところ、自主ゼミ用の教室を貸していただけることになりました。この教室の近くでは、上回生や大学院生が研究しているので、気軽に質問できる素晴らしい環境です。大学数学は... 続きを読む
谷地村 敏明(京都大学高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点 特定研究員)
大阪府立大学には学部時代の四年間、とてもお世話になりました。学部時代では先生との距離が近く、気軽に質問できる環境で、自分から学ぶ意志を示せばどこまでも付き合ってくれる先生方ばかりでした。私が学部一年の時には、「より一層深く解析学を勉強したいのですが、どうすればよいでしょうか」という漠然とした質問に対して熱心に答えてくださり、さらには自主ゼミまでしていただいたことを今でも懐かしく覚えています。この自主ゼミは... 続きを読む
Q & A
他⼤学の数学科との違いは何ですか?
専任教員の数が多いので、卒業研究で選べるテーマ(分野)の選択肢が多いことが挙げられます。さらに、本学には数学研究所がありますので、最先端の数学が研究されている様子を直に感じることが出来ることも他の多くの大学の数学科にはない大きな魅力です。
数学科に進学したとして、専⾨となる分野を選ぶのはいつですか?どのように選ぶのですか?
3年⽣の終わりに卒業研究配属があるので、そのときに専門分野を決定することになります。3年生まではどの分野の研究でも必要になる基礎的な数学を学ぶのですが、徐々に希望する専門を意識しながら勉強していきます。
卒業研究はどのように進めますか?
少人数の学生が一人の先生の指導の下に、数学の専門的な内容について文献(書籍または論文)を読み、深く理解することが基本です。一年間の締めくくりとして卒業研究発表会で学んだことを発表します。卒業論文は執筆しないことが多いです。
数学の教員になりたいのですが、理学部と教育学部のどちらに進学するのがよいですか?
どちらに進学しても数学の教員になれますが、とくに理学部で専⾨性の⾼い数学の素養を⾝に付けた上で教壇に⽴つのは大変素晴らしいことです。なお、本学理学部数学科では、高等学校・大阪公立大学連携数学協議会(連数協)を通じて現場の高校の先生方と交流をもつことができます。