高校生のための公大授業

数学や理科の好きな高校生のための公大授業

数学や理科の好きな高校生のための公大授業

数学や理科の好きな高校生や予備校生の皆さんに、数学や理科にさらに興味を持ってもらえるように企画した「高校生のための公大授業」です。大学の授業や大学の教室・実験室がどんなものなのか、進学を希望する大学の中を知っていただきたく、本学杉本キャンパスで行います。平成16年春から開催してきた市大授業を更にパワーアップして、装いも新たに公大授業として開催します。日程は4月29日(土・祝)です。
理学部公大授業と同日・同キャンパス1号館で、文学部公大授業も開催します。詳しくは、 https://www.omu.ac.jp/lifelong-learning/course/event-01460.html をご覧ください。

 

日時 2023年4月29日(土・祝)
スケジュール案
第1部 数学 化学
12:30~13:40
第2部 地球 生物化学
(14:10~15:20)
第3部 物理 生物
15:50~17:00

 

対象 高校生・予備校生
費用 無料
申込受付期間 4月19日(水)
事前申込方法・申込みサイト https://www.omu.ac.jp/lifelong-learning/course/event-01460.html
問い合わせ先 大阪公立大学 地域連携センター TEL 06-6605-3504

講師紹介

数学科

  1. タイトル
    日常生活に潜む数学
  2. 学科名 職位  氏名
    数学科 准教授 物部治徳
  3. 講義内容
    私達は普段、日本語などを用いて、自分の考えを相手に伝えようとします。一方、雲や天体の動き、株価の変動、感染者数の増減など、複雑な自然現象や社会現象は日本語だけで表現しようとすると、情報が粗くなってしまいます。このような複雑な自然現象や社会現象をより詳細に表現する手段として、数学は非常に有効です。この講義では、日常生活に潜んでいる数学を紹介しつつ、数学の持つ力と魅了を紹介していきたいと思います。
  4. プロフィール
    学歴:金沢大学理学部数学科 卒業、東北大学大学院理学研究科数学専攻 前期博士課程・後期博士課程 修了、博士(理学)
    職歴:明治大学 研究・知財戦略機構 研究員、東京工業大学理学院 学振PD、岡山大学異分野基礎科学研究所 特任准教授、2022年4月より大阪公立大学大学院理学研究科数学専攻 准教授
    専門分野:偏微分方程式論、現象数理

 

数学科 准教授 物部尚徳

 

化学科

  1. タイトル
    生体分子が操るプログラミング機能
  2. 学科名 職位 氏名
    化学科 教授 森内 敏之
  3. 講義内容
    生体内では、DNAの二重らせん構造やペプチドのらせん構造などに見られるように、核酸塩基やアミノ酸のプログラミング機能により配列組織化された特異な構造や機能が発現されています。本講義では、生体内で重要な役割を果たしている核酸塩基やアミノ酸のプログラミング機能を利用した分子の変幻自在な配列組織化と機能プログラムについて紹介します。
  4. プロフィール
    学歴:大阪大学工学部応用精密化学科卒業、大阪大学大学院工学研究科応用精密化学専攻博士前期課程修了、大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了、博士(工学)
    職歴:日本学術振興会特別研究員(大阪大学)、大阪大学工学部助手、カリフォルニア工科大学博士研究員、大阪大学大学院工学研究科助手、講師、准教授を経て2018年大阪市立大学大学院理学研究科教授、2022年より大阪公立大学大学院理学研究科教授
    専門分野:生物有機金属化学、錯体化学、有機合成化学

 

化学科 教授 森内敏之

 

地球学科

  1. タイトル
    地球外物質から読み解く太陽系と地球の歴史
  2. 学科名 職位 氏名
    地球学科 准教授 瀬戸 雄介
  3. 講義内容
    隕石は、約45.6億年前に太陽系や地球が誕生したときの様子を教えてくれる、宇宙からの貴重な贈り物です。たくさんの隕石を様々な手法で分析することによって、当時の太陽系の環境を知ることができます。近年では探査機が持ち帰った小惑星物質の詳細な分析も進んでいます。本授業では、地球外物質の種類や性質、およびそれらから読み解かれた太陽系と地球の歴史を解説します。
  4. プロフィール
    学歴:京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻修士課程・博士後期課程修了、博士(理学)
    職歴:日本学術振興会特別研究員PD、神戸大学大学院理学研究科惑星学専攻助教・講師を経て、2022年4月より大阪公立大学大学院理学研究科地球学専攻准教授
    専門分野:鉱物学、結晶学、隕石学

 

地球学科 准教授 瀬戸雄介

 

生物化学科

  1. タイトル
    硫黄はどうして身体に良い?~これまで見落とされていた超硫黄分子の生物学的意義~
  2. 学科名 職位 氏名
    生物化学科 助教 笠松 真吾
  3. 講義内容
    古代エジプト人は、ニンニクやタマネギが身体に良いことを知っていたとされています。ニンニクやタマネギは、その香りからも分かるように硫黄成分をたくさん含み、日常的に摂取することでさまざまな病気の予防につながることが分かってきました。ごく最近、これまで見落とされていた新しい硫黄化合物が私たちの身体で作られ、エネルギー生成などで重要な機能を果たしていることが明らかにされてきました。この授業では、一般に腐った卵の匂いと言われる硫黄化合物が私たちの身体の中でどのように機能しているのかについてご紹介したいと思います。
  4. プロフィール
    学歴:大阪府立大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士後期課程修了、博士(理学)
    職歴:東北大学大学院医学系研究科 助教、米国ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院 特別研究員、大阪府立大学大学院理学系研究科 助教を経て、現職
    専門分野:分子生物学、細胞生物学、生化学

 

生物化学科 助教 笠松真吾

 

物理学科

  1. タイトル
    シンクロトロン放射光と物質科学
  2. 学科名 職位 氏名
    物理学科 教授 久保田 佳基
  3. 講義内容
    急速に発展する現代の科学において新しい機能を持った結晶物質が日々多数合成されています。物質の機能がどのように発現しているかを探るためには、原子がどのように集まってその物質ができているかを知ることが重要となります。この授業では、“結晶”とはどのようなものか、そして、シンクロトロン放射光と呼ばれる最先端のX線源を用いて調べた原子や分子の配列に基づいた物質科学研究について紹介します。
  4. プロフィール
    学歴:名古屋大学工学部応用物理学科卒業、名古屋大学工学研究科博士後期課程中途退学、博士(工学)
    職歴:大阪女子大学助手・講師、大阪府立大学理学系研究科講師・准教授・教授を経て2022年4月より大阪公立大学理学研究科教授
    専門分野:構造物性物理学、結晶学

 

物理学科 教授 久保田佳基

 

生物学科

  1. タイトル
    地球上に緑を広げる動物たち
  2. 学科名 職位 氏名
    生物学科 准教授 吉川 徹朗
  3. 講義内容
    植物は、一度根付いた場所から移動できないという大きな制約のもとに生きています。この制約から逃れることができる数少ない機会が、種子と花粉というステージであり、これらの移動を助けるのが、鳥類をはじめとした動物たちです。動物は植物を食害する一方で、植物に空間移動をもたらし、地球上に緑を広げる役割を担っています。植物とのつながりの中で動物たちが果たす大きな働きについてご紹介します。
  4. プロフィール
    学歴:京都大学大学院農学研究科森林科学専攻博士課程修了、博士(農学)
    職歴:東京大学大学院農学生命科学研究科特任研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)、国立環境研究所特別研究員などを経て、2022年より大阪公立大学大学院理学研究科准教授
    専門分野:動物生態学、森林生態学

 

生物学科 准教授 吉川徹朗