概要

概要

自然の奥底に潜む真理を追求し、普遍化・体系化する学問が理学-自然科学-である。理学は、有史以来、何千年にもわたって人類の発展を支えてきた。そしてこの理学の基盤の上に、現代の科学技術は成り立っている。そうした長期的視点とは別に、現代の科学技術は非常に速いスピードで発展している。インターネット、人工知能、バイオテクノロジーなどの登場は我々の生活、社会構造をも大きく変えつつある。巨大地震・巨大台風などの自然災害の予測と防災、地球温暖化防止、生物多様性保存など、人類の英知を結集して取り組まなければならない課題は山積している。そして、それらの基盤にも理学があることを忘れてはならない。理学無くして科学技術の進歩は無く、我々の文明社会の持続的で健全な発展は望めない。
新時代の理学研究科には二つの要素が求められる。一つは、真理を探求し人類の知の最前線を切り拓き、長期的かつ普遍的に人類を支えて来た自然科学を次世代に継承することである。これが理学研究科の核であり、この部分は短期的な社会情勢の変化に左右されるものではない。もう一つは、真理の探求の結果得られた成果を、社会に向けて発展させ展開することである。これは、速いスピードで変化する科学技術に対応し、成果を社会に発信・還元することを含む。理学研究科は、これらの二つの要素を兼ね備えたものを目指す。
本研究科は、高度な研究能力・研究経験、豊かな学識を生かして、アカデミアや産業界等における研究者・技術者や高度な政策立案を担い得る行政職員など、社会の各般において活躍できる人材の養成を目指す。

博士前期課程

基礎科学分野の広範で体系的な専門知識の修得を通して、学生の主体的な探求心を育み、高い学識と創造力、倫理観を有し、先端科学技術の発展や社会に貢献できる人材を養成する。この教育目的に照らして、次のような能力を身につけたものに修士の学位を授与する。

  1. 主体的な探究心を持ち、基礎科学分野の高度な専門知識を身につけている。
  2. 専門分野に関する豊かな教養と高い倫理観、創造力を有している。
  3. 社会の発展に貢献できる高度な専門性をもち、研究者・技術者等としての研究遂行能力を有している。
  4. 高度専門性をもつ研究者・技術者等に必要な能力(ディスカッション能力、発表能力、問題解決能力、論理的思考力)を身につけている。

 

博士後期課程

基礎科学分野の研究を通して、高度な研究力とともに新たな研究計画の立案や評価を行うための能力、ディスカッション能力を身につけ、研究開発において主導的な役割を果たし、かつ高い倫理観を持った、社会の発展に寄与しうる自立した人材を養成する。この教育目的に照らして、次のような能力を身につけたものに博士の学位を授与する。

  1. 社会の変化に柔軟に対応し、世界で活躍できる高度専門性をもつ研究者・技術者等としての研究能力を有している。
  2. 社会の発展にも貢献できる高度で独創的な研究計画を企画・立案・評価する能力を身につけている。