学部・研究科長挨拶
挨拶
都市にある農学
農学部・研究科長 小泉 望
2022年に大阪府立大学と大阪市立大学の統合により、大阪公立大学が発足し、農学部・農学研究科が設置されました。もっとも、大阪府立大学にはもともと農学部があり、その歴史は1888年の大阪府立農学校の設置にまで遡ります。その後、生命環境科学部などと名称を変えながら発展を続け、大阪公立大学の発足とともに農学部の名称が再び掲げられました。つまり本学の農学部の歴史は古く、多くの伝統を引き継いでいます。一方で、時代の要請に応えながら、常に新しいことに挑戦してきました。
現在の農学部では、「生命・食・環境」をキーワードに、これらを結ぶ農学の視点から教育・研究を展開しています。生命科学の発展、食料生産、生物資源の持続的利用、環境保全などの課題に取り組むとともに、都市圏に位置する農学部として、地域社会や産業界と連携した実践的な研究を進めています。都市と農の新しい関係に着目した研究にも取り組んでいます。幅広い分野にわたる基礎研究にも力を入れており、国際的に注目される研究成果も数多く生まれています。
都市圏に位置しながら広い農場を有するという特徴を活かし、農場に隣接する植物工場などの施設環境とも連携した教育・研究を進めています。農場では、次世代を担う子どもたちに農や食の大切さを伝える教育活動にも取り組んでいます。自治体の環境問題などに関する助言といった形でも、社会への貢献に取り組んでいます。
本学の農学部は決して大きな組織ではありません。しかし、その分野の特色と機動力を活かし、特色ある教育・研究拠点として多様な課題に挑んでいます。私たちは学生、研究者、地域社会、産業界など多様な人々とともに、新しい農学の未来を創っていきたいと考えています。都市から世界へと広がる農学の可能性に関心を持ち、ともに学び、ともに挑戦してくださる皆さまを歓迎します。