【緑地環境科学科】卒業生の声

卒業生紹介

「現場で役に立つ技術」を創る

2018年 大学院修了(修士) 農業・食品産業技術総合研究機構 金森 拓也さん

私は農村工学分野の研究職員として勤務しており、なかでも水路やダムといった水利施設に関する研究を担当しています。研究職というと、実験や数値解析を思い浮かべる方もいるかと思いますが、私の所属部署では現地調査を行うことがとても多いです。実際に現場に足を運ぶと、現場では何に困っているのか、どうすればそれを解決できるか、といった様々な疑問やアイデアが湧いてきます。研究職にかかわらず、仕事をする上で「疑問に思うこと」や「考えること」はとても大切だと思います。これらの力は、大学時代に培った経験から得られたものだと感じています。「現場で役に立つ技術」を一つでも多く創れるように、これからも精進していきます。

金森 拓也さん

 

高校生へのメッセージ

大学生になると自由に使える時間が多くなります。その中で自分の興味をとことんまで追求できる、それが大学生の醍醐味だと思います。素直な好奇心に従って、充実したキャンパスライフをお過ごしください。

人と自然をつなぐ架け橋になりたい

2013年 大学院修了(修士) 株式会社 地域環境計画 林 伸子さん

自然の中で育ったためか、いつしか、草木を扱う仕事に憧れるようになりました。その夢は現在、自然環境コンサルタントという職に就くことで叶えることができました。仕事を進めていく上で、市民や行政・企業の方々に提案内容を説明する、また、調査結果の報告やコンサルティングを行う場面では、いかに分かりやすく正確に伝えるかが重要になります。その際、学生時代に得た環境保全に関わる専門知識はもちろんのこと、収集したデータを使いこなし、見える化する技術を身につけたことが役に立っています。今後も生物多様性を守る取り組みや、人と野生生物が共生するための手助けをすることで、人と自然をつなぐ一助になれたらと考えています。

林 伸子さん

 

高校生へのメッセージ

自分の将来像を明確に思い描けていない人もいると思います。私もそうでした。学生時代にたくさん学び、挑戦し、色んな経験をしてください。きっと見えてくると思います。ここにはそれだけの環境が整っています。

水害から農地を守る

2018年 学部卒業 農林水産省 藤本 航平さん

私は卒業後に農林水産省に入省し、現在は和歌山平野農地防災事業所で勤務しています。大規模な事業に携われることや、より多くの地域の人々の役に立つことができると考えて志望しました。この事業所では、豪雨時に農地が水に浸かる被害を軽減するために、水路の改修等の施工管理を主に行っています。業務では予期せぬトラブルや、地域住民や関係機関との調整に苦労しますが、大学時代に培った「困難な状況においても他のアプローチを模索し、最後までやり遂げる力」が役立っていると思います。業務では計画、設計、施工と施設の完成まで一貫して携われることや、施設が将来にわたって地域の役に立つことにとてもやりがいを感じています。

藤本 航平さん

 

高校生へのメッセージ

本学科は私が主に学んだ農業土木だけでなく、環境に関する様々な分野の知識を深めることができ、多くの経験を積めることが強みだと思います。勉強以外にも様々な経験をして充実した大学生活を満喫して下さい。

人が輝くまちづくり

2019年 大学院修了(修士) 独立行政法人 都市再生機構 山口 友輔さん

自分が住む地域の緑を守りたいと考え、この学科を志望しました。緑に関する講義を受けるなかで、大気、水、土、生物に加えて人の活動も緑にとって極めて重要な要素であり、それらが組み合わさって景観や文化が形成されていることを知りました。それがきっかけで、人々の多様な活動を展開するための緑地計画を学ぶことを決めました。研究に取り組む過程では、専門知識の修得に加えて、課題を読み解く力や提案力が鍛えられました。今、私はこうした学びや経験を活かし、人が輝く都市をめざして、まちづくりの仕事をしています。時代は急速に変化しますが、人が輝くことの価値は変わらない、そう信じて仕事に取り組んでいます。

山口 友輔さん

 

高校生へのメッセージ

緑地に関する専門知識の修得はもちろん、様々なフィールドで活躍されている方々と出会い、会話して、これからの人生に活きる知識や経験が得られます。そうした環境で大いに学んでください!