COLOURS project

COLOURS title

COLOURSプロジェクトとは

民生用センサを用いて、飛翔中のロケットを自律制御することを目標としてロケットの開発・研究を行っています。 combustion(燃焼)、reloadable(再使用可能)、university(大学)、rockets(ロケット)から文字を取ってCOLOURSと命名しました。

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ハイブリッドロケットのエンジンを自作して、自律制御ができるハイブリッドロケットの開発を目指しています。

ハイブリッドロケット開発

モデルロケット開発

ハイブリッドロケット

ハイブリッドロケットとは

ハイブリッドロケットとは固体の燃料と液体または気体の酸化剤という相の異なる燃料と酸化剤を利用したエンジンを使用するロケットのことです。

一般的にハイブリッドロケットの燃料として利用されるのはアクリルや合成ゴムなどの常温での反応性が低い物質であり、燃料の保管が容易です。今までSSSRCではコールドロケットと呼ばれる、液体が気体に変化する際の膨張する力を利用したロケットを作成していました。しかしながら人材不足によりロケットプロジェクトが衰退してしまいました。

そのような中で私たちは新たな目標を掲げ、ロケットプロジェクトを再始動させました。私たちの目標は可制御な再使用ロケットの開発です。

学生が利用できる日本の射場は規模が小さく、その小さな制限範囲にロケットを落下させる必要があります。今までの小型ロケットでは制御はせずに落下分散を制限範囲にすることで打ち上げをしていました。しかしながらそれでは落下分散を小さくするために高度を下げたり、打ち上げ時の風速によって制限したりする必要があります。

それらの問題を解決するべく、小型ロケットの制御に取り組もうと考えました。また、制御により再使用可能な状態で回収することで一回当たりのコストを減らし、研究機会を増やしたいと考えています。

このような目標を達成するにあたり、制御できるだけの十分な高度の確保という要求から燃焼型ロケットの中でも大学の研究として安全に利用しやすいハイブリッドロケットを選択しました。

開発の進捗

昨年はハイブリッドロケットの打ち上げに必要な地上支援局(Ground Support Equipment 以下GSE)と呼ばれる設備の開発に取り組みました。

GSEは発射時にロケットに液体の酸化剤を注入するための設備であり、高圧の液体が配管内を流れるため十分注意し設計・運用する必要があります。今年度はこのGSEを利用してエンジンの燃焼試験をするとともに初めてのハイブリッドロケットの打ち上げに挑戦しようと考えています。

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2023年2月4日に和歌山大学をお借りしてエンジンの燃焼試験を行い、2度の点火に成功しました。

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動画はこちら

モデルロケット

千草

感染症による打ち上げ実験の中止ならびにモデルロケットエンジン価格急騰の影響で打ち上げが延期となっていたG型モデルロケット「千草」を打ち上げるため、2022年9月中旬に加太宇宙イベントに参加しました。

しかし、事前に提出していた審査書と実機に基準以上の差異があったとして打ち上げ前の現地審査で不合格となり,打ち上げをすることは叶いませんでした。審査書には正しい計算式を元に導出した値を記載していたものの、実際の重心位置の調整などの際には間違った計算式を使用してしまっていたことが原因でした。

今回の反省を次に生かし、開発を進めていきたいと思います。

Rocket Start

2020年11月初旬に第8回加太宇宙イベントに参加しました。 ここでは初速がハイブリッドロケットに近いG型モデルロケット "Rocket Start" の打ち上げを行い、ロケットの構造や電装部品、打ち上げの手順について学習しました。 打ち上げには成功しましたが、パラシュートが開かず弾道落下してしまいました。 機体は大破しましたが、幸運にも保存していたデータを無事に取り出すことができました。

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今後のプラン

私たちは当団体初のハイブリッドロケットの打ち上げをして、さらなる飛翔データの取得を行うことを目標として現在開発を行っています。

SNS

当プロジェクトではTwitterを用いて情報発信を行っています。ぜひフォローをお願いします!

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ID : @SSSRC_Rocket