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2025年9月8日
- 学科紹介
《学生インタビュー》海洋システム工学科 学部3年生 西村佳乃実さん
大阪公立大学を志望している高校生に向けて、海洋システム工学科に在籍する学部3年生にインタビューを行いました。今回は、3年生前期に実施された「海洋システム工学実験」の発表会についても詳しく話を聞きました。
学生実験について
Q.1 指導してくれる先輩や仲間とは、どのような関係性を築くことができましたか?
A.普段なかなか関わらない先輩に指導を受け、実験に協力してくださるのはもちろん、研究室での研究活動など、これまでは関わりが薄かった部分についてもたくさん教えていただきました。実験以外にも先輩から学ぶことが多かったです。
Q.2 実験を通して、自己成長を感じた部分はありますか?また、どの部分に成長を感じましたか?
A.今回の授業で初めて研究に近いことを行い、一から経験したことで成長を感じました。テーマとなる課題を考えるところから実験プロセスの考案、結果の発見、結果を分かりやすく伝えるための工夫まで、一貫して取り組んだことで自己成長を実感しました。
学科での学び
Q.3 専門科目を深く学び、面白いと感じることはありますか?
A.授業で一番興味を持ったのは海洋環境工学です。普段の授業では物理や機械系のことを学ぶため、海洋環境や魚などの生き物についてはあまり知識がありませんでした。この授業では海洋環境や生態系について触れることができて面白かったです。
Q.4 研究室選びで重視することはありますか?
A.先生や研究内容はもちろん大切ですが、最も重視することは研究室の雰囲気です。今回の実習では修士2年の先輩方と関わる中で、研究室の様子を実際に見ることができました。研究室内でのコミュニケーションの取り方や距離感は、自分に合った研究室を選ぶうえで非常に大切な要素だと感じています。
学生生活
Q.5 3年生になって、これまでの1、2年生の時と何か違いを感じますか?
A.後輩が増えたことで、これまで先輩に頼ることが多かった立場から、今では自分が後輩を気にかけ、まとめる立場へと変わったことが大きな変化だと感じています。後輩をご飯に連れて行ったり、所属するサークルでは幹部としてメンバーをまとめたりする中で、これまでとは違った楽しさややりがいも感じるようになりました。
Q.6 インターンシップ等の予定はありますか?予定があれば、そこに行く理由は何ですか?
A.海事業界の設計エンジニアリング企業のインターンシップに参加予定です。参加のきっかけは、海洋システム工学科の就活イベントで企業の方からインターンシップの案内をいただき、興味を持ったことでした。私は大学院進学も視野に入れていますが、先輩から「一度就職活動を経験することで、将来に向けた経験値を高められる」とアドバイスを受け、まずはインターンシップに参加してみようと決意しました。
将来の展望
Q.7 海洋システム工学で学んだ知識やスキルは、将来どのように社会に活かせると考えますか?
A.授業を受ける中で、社会で活かせると感じたのは、船の設計に関するスキルです。船舶専用の設計ソフトを使用して、実際に設計に取り組む授業がありました。
海洋システム工学科では、夏休みに船の工場見学に行く機会があるのですが、その現場でも同じソフトが使われていると聞き、大学の授業で学んでいる内容が、実際の産業と地続きでつながっていることを実感しました。
Q.8 具体的なキャリアプランはありますか?
A.キャリアプランについてはまだ検討中の部分もありますが、大学院への進学も視野に入れつつ、就職する場合は造船業界に関心を持っています。造船に対する興味があるのはもちろんですが、現在もなお造船や機械系のメーカーでは女性が少ないという現状があります。だからこそ、そのような業界で活躍する姿を通じて、工学を志す女性や社会に向けて前向きなメッセージを発信していきたいと考えています。
受験生やその保護者へのメッセージ
Q.9 受験生に伝えたい学科の魅力を教えてください。
A.海洋システム工学科の魅力は、学生数に対して教員数が多く、約3人の学生に対して1人の先生がつき、丁寧に指導していただける点です。学科の学生数はおよそ30人と少人数のため、学生同士の距離も近く、交友を深めやすい環境が整っています。また、さまざまな校外活動が授業に組み込まれており、例えば1泊2日でフェリーに乗り、工場見学を行う実習など、自らの目で見て学ぶ貴重な経験ができる機会が豊富に用意されています。
Q.10 受験生の保護者の方に向けて、この学科で学ぶことのメリットを教えてください。
A.国公立大学で海洋工学を専門的に学べる学科は全国的にも数が少ないため、海洋システム工学科での学びは将来の大きな強みになります。さらに、海洋工学は企業にとっても需要の高い分野であり、専門性を活かした就職活動を有利に進めることができる点も大きな魅力です。