NEWS
2025年10月24日
- 学科紹介
 
《学生インタビュー》海洋システム工学科 学部3年生 菅原千佳さん
大阪公立大学を志望している高校生に向けて、海洋システム工学科に在籍する学部3年生にインタビューを行いました。今回は、3年生前期に実施された「海洋システム工学実験」の発表会についても詳しく話を聞きました。
学生実験について
Q1.取り組んだ実験の概要を教えてください。
A.溶接ロボットによる「WAAM(ワーム)」技術を用いて金属を積層し、3Dプリンターのように造形する実験に取り組みました。まず直線に積層して壁をつくるところから始め、段階的に三次元構造に挑戦しました。最終的には船舶で用いられるプロペラの形状を造形することを目標として進めています。
Q2.実験の目的や狙い、実験手法・解析手法をどのように定めましたか。
A.先行研究が少なく手探りだったため、基礎的な構造物を積層することから始めました。その中で発生する欠陥や失敗をどう修正していくかに重点を置き、試行錯誤を繰り返しました。
Q3.実験や結果の解析において、苦労した点はありますか? 苦労したことをどのように解決しましたか?
A.予想どおりの結果が得られず、実験の方針を修正することが多々ありました。結果が読めない実験を進めること自体に大きな苦労がありました。
学科での学び
Q4.学科での学びを通して、自分の成長を感じることがありますか?
A.幅広い科目を学ぶ中で「そうだったのか」と気づくことが多く、面白さを感じています。1年生のときは難しく感じていた授業も、2年生・3年生と進むにつれ理解が深まり、成長を実感しています。
学生生活について
Q5.3年生になって、これまでの1、2年生の時と何か違いを感じますか?
A.専門性が高まる分野が増え、難しさを感じることもありますが、基礎から積み重ねてきたことで対応できるようになってきました。
Q6.インターンシップ等の予定はありますか?予定があれば、そこに行く理由は何ですか?
A.夏休みに5日間のインターンシップに参加する予定です。インフラ系企業で橋梁設計に携わる内容で、授業で学んだ構造力学などを活かせると考えています。また、企業ならではの設計方法にも触れたいと思っています。
Q7.学科の友人や先輩との交流で刺激を受けることは何ですか?
A.学科全体で30人ほどと少人数なので、顔や名前を早く覚え、すぐに仲良くなれました。勉強の進捗を共有したり一緒に試験勉強をしたりと、互いに刺激を受けています。勉強以外でも部活やサークルの情報交換ができるのも魅力です。
将来の展望について
Q8.具体的なキャリアプランはありますか?
A.具体的なキャリアプランはまだありませんが、「大きなものを作りたい」という目標があります。そのために材料力学や構造力学など、設計に必要な知識を学び続けています。
受験生へのメッセージ
Q9.受験生に伝えたい学科の魅力を教えてください。
A.人数が少ないため友人や先生との距離が近く、学年を超えた交流が活発です。海洋に限らず幅広い分野を学べることもメリットです。一見「海のことだけ」と思われがちですが、基礎で学ぶ内容は他分野にも応用できます。幅広い可能性を持ちながら専門性も身につけられる点が、この学科の魅力だと思います。