機能性消化管疾患

機能性消化管疾患

機能性消化管疾患 (Functional gastrointestinal disorders; FGIDs) とは、諸検査で器質的な異常がないにもかかわらず、慢性再発性に胃もたれ、腹痛などの消化管症状を呈する状態で、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群に代表される疾患です。臨床面では、各種検査、質問票を用いた客観的な症状の把握、鑑別診断に努め、本邦のガイドラインおよび欧米のRome Ⅳ診断基準を用いた最新の知見に基づくきめ細かな診断治療を行います。研究面では脳腸相関を主要テーマとし、臨床研究として機能性ディスペプシアと自律神経機能、グリア細胞などの消化管神経システムや胃液中マイクロRNAとの関連性などを研究してきました。基礎研究では、ストレスと消化管機能との関連性の解明を目指し、臨床での疑問点を解決する手掛かりとなるテーマに取り組んでいます。

最近の論文業績

  • Tanaka F, et al. Dig Dis Sci. 2020 Dec;65(12):3493-3501.
  • Takashima S, Tanaka F, et al. Neurogastroenterol Motil. 2020 Sep;32(9):e13960.
  • Takashima S, Tanaka F, et al. Neurogastroenterol Motil. 2020 Jul;32(7):e13841.
  • Tanaka F, et al. Intern Med. 2019 Feb 1;58(3):321-328.
  • Fujikawa Y, et al. Intern Med. 2017;56(13):1629-1635.
  • Tanaka F, et al. Dig Dis Sci. 2016 Dec;61(12):3478-3485.
  • Tominaga K, et al. J Clin Biochem Nutr. 2016 Mar;58(2):161-5.
  • Tominaga K, et al. Life Sci. 2016 Mar 1;148:254-9.
  • Fujikawa Y, et al. Neurogastroenterol Motil. 2015 Jul;27(7):1010-23.