海洋科学技術センター
設置目的
地球の表面積の70パーセントを占める海洋は、ほとんど全ての資源を輸入に頼るわが国にとって極めて重要な国際物流の場である。また、海洋は地球環境をはじめ、食糧問題、エネルギー問題の解決の鍵を握っており、これら地球規模の課題を解決するためには海洋科学技術の発展が欠かせない。
研究対象となる海洋は,海上だけでなく海中および海底まで広がっており、陸上の技術を直接利用することができないため、海洋科学技術に特化した研究開発を行う研究所が必要となる。しかし、海洋の利用に関わる研究は、海洋人工物の開発運用に加えて、海洋エネルギーや深海底資源、地球温暖化や海洋汚染、海上輸送の安全保障や水産資源管理など、多岐の領域にわたっており、個人の研究や特定の専門分野だけでは解決することができない。
本センターは、海洋科学技術に特化した研究開発やコンサルティングを行う専門組織として、海洋システム工学分野、航空宇宙工学分野をはじめとする本学大学院工学研究科のエキスパートの横断的な協力体制を構築し、近未来の時代の要請に応えるための海洋科学技術の創生と革新的なものづくりに必要となる要素技術の開発、ならびにこれらの早期社会実装を促進する。さらに、国内外の他機関との連携協力を推進し、海洋科学技術の研究開発における拠点化をめざす。
研究内容の概要
本センターでは、既述の設置目的を踏まえて、10~20年後の近未来社会における海洋科学技術のニーズを調査し、本学の海洋工学技術に携わる第一線の研究者をプロジェクトマネージャーとして、先駆的な海洋科学技術の研究開発を行うプロジェクトを立ち上げる。プロジェクトの円滑な遂行のため、公的研究資金および民間企業からの研究資金獲得を行う。また、センターを基盤とした国内外の他機関や民間企業との連携協力等を軸として、相互の知識・技術・情報を高度に融合し、他に先駆けてプロジェクトを推進することで、海洋科学技術の戦略的な発展を主導する。
さらに、国や地方自治体、関連業界等との連携協力を促進し、海洋科学技術に関するシンクタンクとしての機能を果たす。
構成員
所長
橋本 博公(工学研究科 教授)
研究員
区分 | 教授 | 准教授 | 講師 | 助教 | 客員教授 |
---|---|---|---|---|---|
工学研究科 | 片山 徹 小木曽 望 辻井 利昭 中谷 直樹 |
柴原 正和 生島 一樹 二瓶 泰範 |
谷口 友基 |
檜垣 岳史 |
池田 良穂 梅田 直哉 |
客員研究員
機関 | 役職 | 氏名 |
---|---|---|
神戸大学海事科学研究科 |
准教授 |
牧野 秀成 |
地方独立行政法人 大阪産業技術研究所 電子・機械システム研究部 |
主任研究員 |
赤井 亮太 |
シーメンス株式会社 Simcenterカスタマーサポート本部 CCM部 |
プリンシパルエンジニア |
大関 昌平 |
設立年月日
2021年(令和3年)5月1日
SDGsへの貢献
大阪公立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本研究所はSDGs17のうち、「2.飢餓をゼロに」「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「11.住み続けられるまちづくりを」「12.つくる責任 つかう責任」「14.海の豊かさを守ろう」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。
お問い合わせ
工学研究科 教授 橋本 博公
Tel 072-254-9337 Tel 2297(内線)Eメール hashimoto.marine[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。