放射線研究センター
センターの概要
放射線研究センターは、昭和34年に発足した大阪府立放射線中央研究所(大放研)の大規模放射線施設の安全管理、運営を引き継いでおり、この特徴的な施設を活用して広く放射線に関する研究開発や安全管理を行っています。本センターは西日本最大規模を誇るコバルト60 照射施設や18 MeV電子ライナック加速器等を用いて、学内外の研究者や民間企業に対して材料試験や研究のための照射サービス等を展開してきました。また学内の研究者向けには半導体、各種材料の照射を通した研究支援や学外放射線施設利用のための放射線業務従事者への教育訓練業務なども行ってきました。こうした本センターの活動は、学内外における放射線研究の発展を支え、放射線技術の知識普及にも貢献してきました。平成20年には大放研ならびに大阪府立大学の放射線施設の長年にわたる放射線研究への貢献に対し、一般社団法人日本原子力学会より第1回原子力歴史構築賞を受賞しました。さらに平成30年には本センター教員が中心となって実施した「特色ある放射線教育の取り組み」が大学等放射線施設協議会に認められ、大阪府立大学研究推進機構を代表者として第2回森川記念賞を受賞しています。
放射線研究センターはこれまで西日本の大規模な放射線研究の拠点として長く活動してきましたが、近年の法令改正と施設全般の高経年化の影響により、令和5年度をもって学内外共に照射業務を終了しました。また非密封RI取扱施設の利用についても新規の受付も終了しています。今後は施設の安全管理に加えて将来的な収束に向けた検討と具体的な作業が主な業務となります。
放射線研究センターは放射線に関する専門的な知識や経験を有する教員を配することから、放射線に関する知識と技術の向上を目指して、法令を遵守し安全な施設管理を継続します。また放射線業務従事者の登録に必要な教育訓練などの関連業務に対する教育・研究への支援を引き続き続けてまいります。
構成員
センター長
宮丸 広幸(工学研究科 教授)
研究推進機構放射線使用事業所
事業所長 櫻木 弘之(大阪公立大学 理事・副学長)
放射線取扱主任者 松浦 寛人(工学研究科 教授) 他2名