ドイツ人工知能研究センター 日本研究所 (DFKI Lab Japan)
設置目的
ドイツ人工知能研究センター日本研究所(以下DFKI Lab Japan)は、DFKI と本学、ならびにその前身の大阪府立大学との長年の交流の結果に基づき、それをさらに発展・継続させるために2022 年6 月に本学内に設置された。
今回この組織を協創研究センターの2号研究所として位置づけることにより、学内でのDFKI Lab Japan の立場を明確にするとともに、大学として人工知能技術の開発ならびに様々な分野への応用を加速するものである。


研究内容の概要
DFKI Lab Japan では、DFKI と本学との共同研究を通して人工知能技術の研究開発、ならびに人工知能技術を様々な分野に応用する
ための研究開発を行う。具体的な研究内容は時々の共同研究内容によって異なってくる。
2022 年6 月の発足以来、現在までに行ってきた研究内容は以下の通りである。
(1) JST Trilateral AI Project “学習サイクロトロン”の実施
下図に示すように、日独仏の3ヶ国で学習支援のための人工知能技術の開発を行ってきた。

(2) 大阪公立大学戦略的研究推進事業「重点研究支援」拠点形成支援型「医療×AI の重層型研究開発拠点形成」プロジェクトの推進
2022 年度より2 年間、本学の支援を得てきた。医学研究科の新谷教授、岡村講師の参加・支援のもと、医学部・医学研究科・工学部・
情報学研究科の学生を主体として医療AI の研究開発活動を行っている。特に毎年10 名前後の学生をDFKI に3 週間程度滞在させ、
共同研究を行うとともに成果発表を実施している点に特徴がある。
なお、この試みはJST ASPIRE (2024.12~2030.3; 5 億円)の獲得に繋がっている。
特別講演会
特別講演会が開催されました
【11月21日】ドイツ人工知能研究センター日本研究所特別講演
「20 years Smart Factory Lessons learned and future challenges スマートファクトリー20年:得られた知見と今後の課題」が開催されました
2025年11月21日、大阪公立大学中百舌鳥キャンパスにて、ドイツ人工知能研究センター(DFKI)の元ディレクターでスマートファクトリー研究の先駆者である Prof. Detlef Zuehlke 氏をお迎えし、講演会を開催しました。
講演では、2005年にドイツで世界初のスマートファクトリーが誕生してから現在に至るまでの取り組みが紹介され、
そこから生まれた Industry 4.0 の発展の流れや背景がわかりやすく説明されました。
参加者からは多くの質問が寄せられ、未来の製造業の姿や社会への影響について、活発な議論が行われました。
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特別講演会が開催されました
【11月4日】ドイツ人工知能研究センター日本研究所 特別講演
「Predictive Medicine: Using AI to Uncover Hidden Patterns and Develop Therapies(予測医学:AIを用いた潜在的パターンの発見と治療法開発)」が開催されました
本講演会は、ドイツ人工知能研究センター(DFKI)のアンドレアス・デンゲル教授をお招きし、2025年11月4日、大阪公立大学あべのキャンパスにて、ASPIREプロジェクトの一環として開催されました。
本講演では、大規模言語モデル(Large Language Models)と生物医学知識グラフ(Biomedical Knowledge Graphs)を活用し、遺伝子・薬物など多様な生物学的要素の相互関係を解析することで、データ中に潜む新たな関連性を抽出し、未知の病態機序や作用経路の理解を深める最新研究が紹介されました。
当日は医学研究者や学生が参加し、講演後も活発な議論が交わされました。
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【11月21日】特別講演会のご案内
【11月4日】特別講演会のご案内
【5月19日,20日】特別講演会が開催されました
【2025年5月19日, 20日】特別講演会のご案内
構成員
所長
黄瀬 浩一(情報学研究科 教授)
研究員
| 区分 | 教授 | 准教授 | 特任教授 | 特任准教授 |
|---|---|---|---|---|
| 情報学研究科 | 黄瀬 浩一 | 岩村 雅一 | 石丸 翔也 | Andrew Vargo |
客員研究員
| 機関 | 役職 | 氏名 |
|---|---|---|
| DFKI(ドイツ人工知能研究所) RPTU Kaiserslautern-Landau |
研究員 Ph.D. Student |
岩下 雄一郎 |
| 大阪公立大学 情報学研究科 | 客員教授 | Asim Muhammad Nabeel |
設立年月日
令和7年(2025年) 1月 28日
SDGsへの貢献

大阪公立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本研究所はSDGs17のうち、「4:質の高い教育をみんなに」、「8:働きがいも 経済成長も」、「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献しています。
お問い合わせ
情報学研究科 教授 黄瀬 浩一
Tel 072-254-9276 Tel 中百舌鳥6716(内線)
Eメール kise[at]omu.ac.jp
[at]の部分を@と変えてください。