スマートエネルギー研究所

設置目的

地球規模での脱炭素の機運が高まっており、日本国内においても2020年10月「2050年 カーボンニュートラル」が宣言され、同年12月には「グリーン成長戦略」が策定された。また、2021年には第6次エネルギー基本計画が示され、2030年C02の46%削減に向けて取組んでいくこととなっている。

その中で、“水素”や“蓄電池”は再生可能エネルギーと並ぶ重要な要素であり、産業・運輸など幅広い活用が期待されている。特に水素は、発電燃料としての利用や再エネ電気等を用いた水電解による製造が電力システムの調整力としての活用が期待されており、水素社会の到来によってエネルギーシステムが変化する可能性があるなど、持続可能性社会の実現に対する貢献が大きいと考えられる。

本研究所は、人々の社会活動に密着した多種多様な社会課題や研究課題に対峙し、多様なフェーズでの創作活動推進拠点作りを図るイノベーションアカデミー構想における脱炭素社会をめざすスマートエネルギー戦略を、産官学が一体となって実現するための研究開発を推進することを目的とする。

研究内容の概要

競争的資金に基づくスマートエネルギー研究開発関連プロジェクト、および大阪公立大学におけるミッションでもある大阪府を中心としたスマートエネルギーパートナーズ戦略に資する研究開発支援を行うことを通じ、スマートエネルギーを指向した社会課題解決型の研究活動を支援するための体制を構築する。

研究開発内容を示す構成図と中心的な研究開発テーマとなる水素関連技術のイメージ図は次のとおりである。smart_energy1smart_energy2

その他、大阪を中心としたスマートエネルギー戦略に資する産学官共創研究開発支援を行うために次の様な項目に関して研究を進める。

  • イノベーションアカデミー構想における新産業創出に関すること
  • イノベーションアカデミー構想における人材育成に関すること
  • スマートエネルギーにかかわる産学官連携に関すること
  • スマートエネルギー関連データ利活用促進およびデータマネジメントに関すること
  • 大阪スマートエネルギーパートナーズ戦略との連携に関すること
  • 森之宮キャンパスおよびその周辺を実証フィールドとして整備すること

構成員

研究所長

石亀 篤司(工学研究科 教授)

研究員

区分 教授 准教授
工学研究科 石亀 篤司
井上 博史
瀬川 大資
松岡 雅也
横山 良平
涌井 徹也

設立年月日

2021年12月1日

SDGsへの貢献

グループ 29

大阪公立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。

本研究所はSDGs17のうち、「4:質の高い教育をみんなに」「7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「11:住み続けられるまちづくりを」「12:つくる責任 つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」に貢献しています。

お問い合わせ

工学研究科 教授 石亀 篤司

Tel 072-254-9249 Tel 6818(内線)
Eメール ishigame [at]omu.ac.jp
[at]の部分を@と変えてください。