ソーシャルワーク開発研究所

設置目的

ソーシャルワークとは、人間の福利の増進を目指して社会の変革を進め、人間関係における問題解決を図り、人々のエンパワーメントと解放を促していく実践であり科学である。ソーシャルワークは人間の行動と社会システムに関する理論を利用して、人々がその環境と相互に影響し合う接点に介入する。ソーシャルワークは、人権、社会正義、人間の幸福といった価値を指向する実践と不可分である点に特徴がある。

その仕事を担う専門職は、日本では社会福祉士、精神保健福祉士として資格化されており、社会福祉士・精神保健福祉士養成のための科目が厚生労働省により定められている。しかし複雑化する現代社会において、ソーシャルワークの理論、知識および方法は、常に開発と刷新を要請されている。また、ソーシャルワーカーと他のヒューマンサービス従事者との連携も求められている。そうした要請に応えるとともに、研究成果を教育内容の向上に結びつけるために本研究所を設置する。

研究内容の概要

本研究所では、研究員および研究協力者(本学の大学院生、研究生、外部の研究者・院生など)が、上記の課題に対して理論的、実践的な研究を行ない、その成果を研究会にて定期的に発表し、議論を深める作業を継続的に行なっていく。その成果を学術雑誌・年報等で逐次刊行する。

本研究所が追究する課題は、次のような領域を含んでいる。

  • ソーシャルワークの原理的、理論的研究、方法論研究
  • ミクロ・メゾ・マクロをつなぐソーシャルワークの開発
  • コミュニティソーシャルワーク、スクールソーシャルワーク、レジデンシャルソーシャルワーク、精神医学ソーシャルワーク、医療ソーシャルワークなど、より専門化されたソーシャルワークの方法の開発
  • ソーシャルワークにおける心理学的な支援方法の探求
  • ソーシャルワーカーと他のヒューマンサービス従事者との連携
  • 研究者と実践現場の共同による上記の追究

構成員

所長

児島 亜紀子(現代システム科学研究科 教授)

研究員

区分 教授 准教授
現代システム科学研究科 児島 亜紀子
東 優子
山野 則子
西田 芳正
川原 稔久
伊藤 嘉余子

三田 優子
松田 博幸
嵯峨 嘉子
吉原 雅昭

客員研究員

機関 役職 氏名
中山 徹

設立年月日

平成21年(2009年)1月1日

SDGsへの貢献

SDGs_ソーシャルワーク開発研究所

大阪公立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本研究センターはSDGs17のうち、「5:ジェンダー平等を実現しよう」、「10:人や国の不平等をなくそう」に貢献しています。

お問い合わせ

現代システム科学研究科 教授 児島 亜紀子

Tel 072-254-9780
Eメール akikojima[at]omu.ac.jp
[at]の部分を@と変えてください。