教員紹介

人間科学分野の教員紹介

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秋庭 裕 教授

秋庭 裕(Akiba Yutaka) 教授

主な研究テーマ

宗教から社会を理解する

研究キーワード

宗教、社会、グローバリゼーション、共生

欧米に展開する日本宗教を調査研究しています。ここでいう「宗教」とは、特定の教団や宗派のことではありません。古今東西人類は、なぜ神や聖なるものを祀り崇めてきたのか。じつは宗教は、「社会」的なるものの凝集体、エッセンスなのです。社会という人間の集まりは、「それ」がなければ成り立たない。「それ」は社会の「秘密」なのです。

宗教から社会を理解する

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 文化の社会学、質的調査法、資料分析法、調査設計法、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 宗教社会学特論、文化社会学特論、特別演習・特別研究

 


伊井 直比呂 教授

伊井 直比呂(Ii Naohiro) 教授

主な研究テーマ

子どもの権利条約やユネスコ国際教育が示す「人権としての教育」

研究キーワード

憲法政策、子どもの権利条約、UNESCO 国際教育、人権としての教育

原理として、「人権としての教育」とはどのような制度・形態・実践によって実現できるか、などを研究しています。このため、人権論、子どもの権利条約28条等の「教育」定義の国内定着、憲法26条「教育を受ける権利」「学習権」の再解釈を基盤としています。これら基礎研究は、ESDにおける「教育の再方向性」やSDGsの「教育の質」(目標4)と深く関係しています。つまり教育の質は教育する側が規定してはいけない、ということです。

子どもの権利条約やユネスコ国際教育が示す「人権としての教育」

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・教育福祉学類 グローバル・コラボレーション論、社会システムとサステイナビリティ、教育福祉の諸問題C(多文化共生)、教育の法と制度、社会科教育法(地歴分野)1A、社会科教育法(公民分野)1A、社会科教育法(公民分野)2A、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 現代教育特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス naoii(at)omu.ac.jp
研究室 A4棟311

 


池平 紀子 教授

池平 紀子(Ikehira Noriko) 教授

主な研究テーマ

儒教・仏教・道教、三教交渉の歴史

研究キーワード

中国思想、三教交渉、習合論、中国撰述仏教経典

中国中世における儒・仏・道三教の交渉史を研究テーマとしています。文献研究を中心とし、特に「疑経」や「偽経」などと呼ばれる中国撰述仏教経典と道教経典との関係を主な研究対象としています。儒教も含めた三教交渉史、さらに民間信仰との関係も視野に入れていますが、最終的には三教や民間信仰といった枠組みを解体した先に見えてくる中国思想(広くは東アジア思想)の本質とは何か、という点に迫りたいというのが私の遠大な目標です。

儒教・仏教・道教、三教交渉の歴史

 

  担当 主な担当科目
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 中国思想史特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス n.ikehira(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟312

 


上村 隆広 教授

上村 隆広(Uemura Takahiro) 教授

主な研究テーマ

社会システム論を中心とする社会理論および現代社会論の探究

研究キーワード

社会システム論、社会学理論、社会学史、モダニティとモビリティ

社会学は19世紀の欧米にルーツを持つ人間/社会科学の一部門であるだけでなく、近代性(modernity)を逃れがたく刻印された個人・集団が織りなす現代社会の多種多様な諸現象に飽くことなく関心を寄せ、多彩な手法で解明しようとする一種独特のディシプリンです。大きく枝葉を広げたこの知的挑戦の歩みそのものを、近代・現代を理解する上で格好のフィールドと見立て、理論的変遷を辿りながらその意義を探求しています。

社会システム論を中心とする社会理論および現代社会論の探究

 

  担当 主な担当科目
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 理論社会学特論、特別演習・特別研究
メールアドレス uemura.takahiro(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟413

 


酒井 隆史 教授

酒井 隆史(Sakai Takashi) 教授

主な研究テーマ

社会思想史、都市史

研究キーワード

権力、暴力、資本主義、都市、混沌

専攻は社会思想史、都市史。主要著作に、『完全版 自由論』(河出文庫、2019年)、『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)、『通天閣―新・日本資本主義発達史』(青土社、2011年)。訳書には、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』(岩波書店、共訳)、『官僚制のユートピア』以文社、『負債論』以文社(監訳)、スラヴォイ・ジジェク『否定的なもののもとへの滞留』ちくま学芸文庫(共訳)、マイク・デイヴィス『スラムの惑星』明石書店(監訳)など。

社会思想史、都市史

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 社会文化史、社会政治思想、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 現代社会理論特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス takasakai(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟209

 


櫻井 俊郎 教授

櫻井 俊郎(Sakurai Toshiro) 教授

主な研究テーマ

明清時代の文書行政に関する研究、公文書を通して見える明清社会

研究キーワード

明清時代、文書行政、北辺防衛、清代台湾社会

中国近世における上奏文やその他公文書類は、地方から中央への情報伝達、中央から地方への命令伝達のみならず、朝廷での政策決定にも直接関わる存在でした。公文書の中には具体的情報が詰まっているだけでなく、分析すると末端の地方官から中央の大官、宦官、皇帝に至るまで、関与した様々な者たちの考えが透けて見えたりもします。近年は公文書を通して、明代の長城地帯における北辺防衛の様子や、清代に移民が盛んだった頃の台湾社会などについて探求しています。

明清時代の文書行政に関する研究、公文書を通して見える明清社会

 

  担当 主な担当科目
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 中国社会文化史特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス toshisakurai(at)omu.ac.jp

 


山東 功 教授

山東 功(Santo Isao) 教授

主な研究テーマ

「国語・日本語」の見方・考え方

研究キーワード

日本語学、日本思想史、日本教育史、日本文化論

主に近世・近代の日本語観について研究しています。日本語とは何かという問いは、日本語をどのように捉えているのか、という観点によって相対化されます。この相対化の視点によって、「国語・日本語」、ひいては「日本」といったもののイメージの形成過程が、明らかになってくるのではないかと思います。

「国語・日本語」の見方・考え方

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 言語の社会システム、学校教育史、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 日本思想史特論A、日本思想史特論B、特別演習・特別研究
メールアドレス santo(at)omu.ac.jp
研究室 A6棟309

 


住友 陽文 教授

住友 陽文(Sumitomo Akifumi) 教授

主な研究テーマ

歴史学、日本近現代史研究

研究キーワード

大正デモクラシー、国体論、天皇制、原子力開発史

過去の出来事について、その存在の意味と変化の理由を探究することが歴史学の使命です。存在の意味と変化の理由はともに関連しあいます。なぜ時代の変化が起きるかは、その存在の意味(構造)に起因するからです(逆にその存在は変化の結果でもあり、存在と変化は相互に依存します)。そう考えるのが歴史学的な見方なのです。そう考えながら、近代とは何か、それを19〜20世紀の日本の歴史に即して研究しています。とくに最近では、日本の近代にとってなぜ天皇が必要であったのかを考えています。

*下記の写真は、左上が神武天皇陵、右上が橿原神宮、左下が御真影奉安殿〔奈良女子大学〕、右下が忠魂碑〔大阪府八尾市南太子堂〕です。これらは近代天皇制を支えるイデオロギー装置であると同時に、近代国家を創出し維持するための装置でもありました。近代とはミスマッチなものがなぜ同居するのか、この問いも歴史学的に問われるべきものです。

歴史学、日本近現代史研究

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 日本の歴史環境、個人創造の思想史、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 日本社会文化史特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス sumitomo(at)omu.ac.jp

 


内藤 葉子 教授

内藤 葉子(Naito Yoko) 教授

主な研究テーマ

ケアの倫理と尊厳、身体性と主体性の関係を問うジェンダー研究

研究キーワード

ジェンダー、フェミニズムの思想、ケアの倫理、政治と倫理

研究の一つの軸はジェンダーの視点から思想的・哲学的テーマを扱うことです。思想史のなかで女性がどのように語られ、また語ってきたかを問う研究、ケアの倫理から依存概念や人間の尊厳について問い直す研究をしています。もう一つの軸は20世紀前半のドイツの思想状況の分析です。第一波フェミニズムにおいて女性の身体性や主体性がどのように論じられたかを問う研究のほか、政治と倫理の関係に関する政治思想研究も行っています。

ケアの倫理と尊厳、身体性と主体性の関係を問うジェンダー研究

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・教育福祉学類 教育福祉学概論、共生の思想と歴史、卒業研究、哲学と社会、ジェンダー論入門
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 ジェンダー研究特論B、ジェンダー研究特別演習Ⅰ・Ⅱ、特別演習・特別研究
メールアドレス ynaito(at)omu.ac.jp

 


西田 芳正 教授

西田 芳正(Nishida Yoshimasa) 教授

主な研究テーマ

貧困・不利な人々の居住地域での子ども・若者の生活と教育の関連

研究キーワード

社会的排除、学校教育、移行過程

貧困やそれに近い生活背景をもつ子どもは早期に学校から離れ親と同様の大人の生活に移行していく傾向があります(不平等の社会的再生産)。その過程に学校教育がどのように関わっているのかを明らかにし、学習面や生活面の取り組みを通して大人の生活への移行を確かなものにするための方策を検討しています。研究の手法は、現地での参与観察と当事者へのインタビューを用いています。

貧困・不利な人々の居住地域での子ども・若者の生活と教育の関連

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・教育福祉学類 社会システムとサステイナビリティ、社会学基礎、教育社会学、地域社会学、社会教育入門、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 教育社会学特論、貧困・排除と教育研究特論、地域福祉基礎特論、特別演習・特別研究
メールアドレス yo-nishida(at)omu.ac.jp
研究室 A4棟309

 


東 優子 教授

東 優子(Higashi Yuko) 教授

主な研究テーマ

「性の健康と権利」をめぐる諸問題について研究

研究キーワード

性の健康と権利、ジェンダー、セクシュアリティ

1990年代半ば以降、活発に議論されるようになった「性の権利」の中でも、とくに「平等と非差別」「自律と身体のインテグリティ(保全・完全性・統合性)」「性の健康」「表現の自由」などに関心をもって研究しています。

SEE(Sexuality Education and Empowerment)というプラットフォームを通じて、性教育に関する情報発信もしています。

「性の健康と権利」をめぐる諸問題について研究

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・教育福祉学類 グローバル・コラボレーション論、人間システムとサステイナビリティ、ソーシャルワーク概論、教育福祉の諸問題B(性と人権)、教育福祉フィールドワーク1、ソーシャルワーク論C、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 ジェンダー研究特論A、ジェンダー研究特別演習Ⅰ・Ⅱ、特別演習・特別研究
メールアドレス higashi(at)omu.ac.jp
研究室 A4棟316

 


福田 珠己 教授

福田 珠己(Fukuda Tamami) 教授

主な研究テーマ

身体・移動・場所に関する文化地理学研究

研究キーワード

文化地理学、場所、身体、文化遺産

私たちは常に場所と関係を持ちながら生きています。その関係は、人間にとって普遍的なものではなく、個人の心身の状況や社会的な位置によって異なります。また、社会状況が変化すると場所のあり方も変化します。過去の場所をいかに記憶しているのか、多様な身体を介して私たちはどのように場所と関係しあっているのか、集合的アイデンティティと場所とはどのようにかかわっているのか、文化地理学の視点から解き明かしていきます。

身体・移動・場所に関する文化地理学研究

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 地理学基礎、文化と景観、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 文化地理学特論、特別演習・特別研究
メールアドレス tamamif(at)omu.ac.jp

 


藤田 渡 教授

藤田 渡(Fujita Wataru) 教授

主な研究テーマ

人と自然の関わりをめぐる文化・社会・政治

研究キーワード

政治生態学、環境の社会学・人類学、東南アジア地域研究

タイを中心とした東南アジアで、森林の持続的利用・保全や自然再生について、文化や社会という側面から研究しています。大きなスケールでの環境保護政策が、地元の人々がのぞむ生活環境のあり方との齟齬、そこに生じるソフトな権力を分析しています。最近は、日本の里山をめぐる表象の政治性についても研究しつつあります。

人と自然の関わりをめぐる文化・社会・政治

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 社会学基礎、環境社会学、社会調査論、質的調査法、資料分析法、調査設計法、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 環境社会学特論、特別演習・特別研究
メールアドレス watarufujita(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟332

 


前川 真行 教授

前川 真行(Maegawa Masayuki) 教授

主な研究テーマ

政治および社会制度についての思想史的研究

研究キーワード

統治、福祉国家、ポリス、法

近代社会はさまざまな制度によってなりたっているが、それは過去の人びとの営みが結実したものです。それらは法、あるいは慣習というかたちで私たちを取り巻いており、その意味を探ることなしに、私たちは自分自身が理解することはできないでしょう。17世紀以降の西洋社会において成立したさまざまな思想を検討することを通じて、今日における私たちの条件を再検討しています。

政治および社会制度についての思想史的研究

 

  担当 主な担当科目
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 西洋思想史特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス maegawa(at)omu.ac.jp
研究室 B3棟512

 


水野 真彦 教授

水野 真彦(Mizuno Masahiko) 教授

主な研究テーマ

都市の経済・産業およびその変化についての地理学的研究

研究キーワード

経済地理学、都市、産業立地、産業集積

都市というものは人々や組織が、お互い近くに立地していることに特徴があります。情報技術が発展した現在、近くに立地すること(集積)の利益には変化があるのでしょうか。また、都市の歴史の違いは、発展の方向にどのように違いをもたらすのでしょうか。そうした都市・産業の発展を地理という視点から研究しています。

都市の経済・産業およびその変化についての地理学的研究

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 環境社会システム学概論、都市と経済の地理学、地域研究、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 経済地理学特論、特別演習・特別研究
メールアドレス mmizuno(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟227

宮脇 幸生 教授

宮脇 幸生(Miyawaki Yukio) 教授

主な研究テーマ

環境と人間の相互作用から見る人類学的研究

研究キーワード

文化人類学、アフリカ、農牧社会

ヒトの生活は周囲の環境とのどのような相互作用のなかで構成されているのか。それを、エチオピア西南部の農牧社会の研究を通して明らかにしようとしています。ヒトと生態系との関係、ヒトと国家との関係、グローバルな交易網との関係。多様な関係の束のなかで、人々の生がどのように構成されていくのかについて、関心をもっています。

環境と人間の相互作用から見る人類学的研究

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 異文化の理解、文化と共生、質的調査法、資料分析法、調査設計法、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 環境人類学特論、特別演習・特別研究
yukio yukio(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟224

 


 


森岡 次郎 教授

森岡 次郎(Morioka Jiro) 教授

主な研究テーマ

教育・福祉における優生思想史と能力主義的言説の批判的検討

研究キーワード

「他者」概念、優生思想、新教育、特別支援教育

教育によって「他者」を操作しようとする設計的人間観、「できること(できるようになること)」の価値を重視する能力主義、能力主義と競争原理に基づいて人間を序列化して格付けする思想について、歴史的・原理的な観点から批判的に考察しています。

子どもを評価しない、競争させない教育の在り方について関心を持ち、「多様な学び」や「特別支援教育」の実践ともかかわりを持って研究しています。

教育・福祉における優生思想史と能力主義的言説の批判的検討

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・教育福祉学類 教育福祉学B、生涯学習概論、教育福祉の諸問題C(多文化共生)、教育福祉フィールドワーク3、教育の思想と歴史 卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 教育実践特論、教育問題特論、教育人間学特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス j-moriok(at)omu.ac.jp
研究室 A4棟321

 


吉田 敦彦 教授

吉田 敦彦(Yoshida Atsuhiko) 教授

主な研究テーマ

全人的総合的探究的な教育、多様でオルタナティブな学び場づくり

研究キーワード

オルタナティブ教育、ホリスティック教育、シュタイナー教育、ケアリング

人間という存在の根本的な理解にまで遡って教育を問い直す(教育人間学、人間形成論)。そこから、全人的総合的な包括的教育観を構成する(ホリスティック教育)。そのような教育観に基づく、多様でオルタナティブな学習支援のあり方を探究し、具体的な学び場づくり(シュタイナー学校など)の事例に関するフィールド研究を行っています。併せて、学校教育に限らない人間の成長支援のあり方を、ケアや福祉の領域との接点において探求します。

全人的総合的探究的な教育、多様でオルタナティブな学び場づくりニュージーランド・スタディツアーでの小学校授業プレゼン

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・教育福祉学類 グローバル・コラボレーション論、教育福祉学概論、教育福祉学A、人間形成論、 教育福祉の諸問題C(多文化共生)、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 教育実践特論、教育問題特論、教育人間学特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス atsu(at)omu.ac.jp
研究室 A4棟318

 


乾 順子 准教授

乾 順子(Inui Junko) 准教授

主な研究テーマ

家庭と労働市場における性別分業の実態と意識の変容の可能性

研究キーワード

性別分業、家族の変動、社会意識、ジェンダー

ジェンダー平等の実現に向けて、労働市場や家庭における性別分業の実態を把握することが重要であり、量的データや質的データを用いて性別分業の実態を実証的に明らかにし、性別分業が維持され続けるメカニズムとその要因の解明を目指しています。ケア・介護の規範の変化や規定要因を全国規模の調査データを用いて計量的に明らかにすることも行っています。

家庭と労働市場における性別分業の実態と意識の変容の可能性

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・教育福祉学類 社会調査論、家族社会学、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 家族社会学特論、ジェンダー研究特論D、ジェンダー研究特別演習Ⅰ・Ⅱ、特別演習・特別研究
メールアドレス inui(at)omu.ac.jp
研究室 A4棟317

 


上柿 崇英 准教授

上柿 崇英(Uegaki Takahide) 准教授

主な研究テーマ

人間学に基礎づけられた環境哲学

研究キーワード

環境哲学、現代人間学、持続不可能性、信頼の哲学

われわれはいかなる時代を生きているのか、またこの時代に人間をいかなるものとして理解するのか。これらの問いに新たな意味と言葉を与えていくのが〈思想〉の役割です。「人間学に基礎づけられた環境哲学」においては、環境危機の問題のみならず、現代科学技術が引き起こす〈生の自己完結化〉や〈生の脱身体化〉を含む人間の存在のあり方をめぐる問題について、700万年の人類史のスケールから読み解きます。

人間学に基礎づけられた環境哲学

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 社会システムとサステイナビリティ、環境哲学・倫理学、環境哲学と現代社会、環境・生命・倫理、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 環境哲学特論、現代人間学特論、特別演習・特別研究
メールアドレス t-uegaki(at)omu.ac.jp

 


工藤 宏司 准教授

工藤 宏司(Kudo Koji) 准教授

主な研究テーマ

社会問題・逸脱現象の社会学的研究

研究キーワード

社会問題・逸脱、不登校、ひきこもり、社会構築主義

人が特定場面から自ら撤退する現象にずっと関心があります。具体的にこれまで考えてきたのは「不登校」「ひきこもり」そして近年では、政治参加からの撤退を選ぶ若い人たちがもっている合理的な思考の内実と、それが社会的な構造の影響下でどのように形作られ、また、どのように変容していく可能性があるのか、について考えています。

社会問題・逸脱現象の社会学的研究

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 人間システムとサステイナビリティ、社会学基礎、共生社会とアイデンティティ、現代の社会問題と社会運動、社会調査論、質的調査法、資料分析法、調査設計法、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 現代社会学特論、社会問題特論、特別演習・特別研究
メールアドレス Koji_Kudo(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟225

 


佐々木 博光 准教授

佐々木 博光(Sasaki Hiromitsu) 准教授

主な研究テーマ

西洋社会文化の歴史を腑分けする

研究キーワード

フィランソロピー学、比較財団史、ドイツ・ユダヤ人史、文化諸科学の歴史

既成のヨーロッパ理解の書き換えに挑戦している。これまでヨーロッパを語るうえで常套句であった民主主義、資本主義、合理主義といった概念が、実はヨーロッパ理解のために有効でないどころか逆効果であること、ヨーロッパが早い段階から持続可能社会をめざし、それ相応に実を上げてきたことを明らかにする。

西洋社会文化の歴史を腑分けする

 

  担当 主な担当科目
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 西洋社会文化史特論A・B、特別演習・特別研究
メールアドレス hirosasaki(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟307

 


廣岡 浄進 准教授

廣岡 浄進(Hirooka Kiyonobu) 准教授

主な研究テーマ

近現代日本にかかわる差別と移動をめぐる文化交流史

研究キーワード

人種主義、部落問題、マイノリティ、近代朝鮮

部落差別を焦点に、文化研究の議論にも刺激されつつ、日本にかかわる近現代史、同時代史の研究をしています。植民地帝国日本における反差別の文化史という関心から、全国水平社に触発されて朝鮮の被差別民「白丁」出身者への差別解消を掲げた朝鮮衡平運動の共同研究にも参加しています。また、被差別部落からのアメリカ移民の歴史経験からは、憲法の平等権規定につながる水脈をたどりうるだろうと構想しています。

近現代日本にかかわる差別と移動をめぐる文化交流史

 

  担当 主な担当科目
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 人権問題特論、マイノリティ研究特論、特別演習・特別研究
メールアドレス hirooka(at)omu.ac.jp
研究室 人権問題研究センター(杉本キャンパス)

 


古久保 さくら 准教授

古久保 さくら(Furukubo Sakura) 准教授

主な研究テーマ

高等教育におけるジェンダー平等教育に関する研究

研究キーワード

人権、性売買、シングルマザー、性暴力、セクシュアリティ

共通教育・副専攻におけるジェンダー平等教育に資することを目指して、特に不利益な立場におかれやすい女性たちについての研究をおこなっています。性暴力被害をめぐる歴史的言説分析や、性を売る女性たちへの支援実態の歴史的研究、ならびにセックスワーカーに対するまなざしをめぐる研究を行ってきました。現在は科研費共同研究として、シングルマザーの生活実態について、1990年以降の国勢調査データの再分析をしています。

高等教育におけるジェンダー平等教育に関する研究

 

  担当 主な担当科目
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 ジェンダー研究特論C、特別演習・特別研究
メールアドレス furukubo(at)omu.ac.jp
研究室 人権問題研究センター(杉本キャンパス)

 


山本 由美子 准教授

山本 由美子(Yamamoto Yumiko) 准教授

主な研究テーマ

人や動物の生命と生きることについての倫理と技法、フランス社会

研究キーワード

生権力、統治性、バイオテクノロジー、生殖

近現代の生命科学・医療・技術について、生命・生殖・障病異・倫理にかかわる様々な争点と社会との関係に注目し、思想哲学的アプローチもとりながら研究しています。生と生存の思想と技法を探求し、「常識」というものを問い直す営みをつうじて、新しい生命論と倫理の構築可能性をひらくことを目指しています。今後しばらくは、越境し変容する現代的な生物観ないし人間観を思考する試みに取り組んでいきます。

人や動物の生命と生きることについての倫理と技法、フランス社会

 

  担当 主な担当科目
学域 現代システム科学域・環境社会システム学類 現代社会の倫理学、生命科学技術と社会、卒業研究
大学院 現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・人間科学分野 生命倫理特論、特別演習・特別研究
メールアドレス yamamoto.yumiko(at)omu.ac.jp
研究室 A15棟207