概要

概要 About

学域・研究科の共通理念

現代社会には、気候変動や人口爆発による水・食糧・エネルギー危機といった地球規模の問題、富の集中と貧困、宗教・価値観の違いによる国家・地域間の対立、心の病と生きる意味の喪失、社会の高齢化の進行、情報セキュリティインシデントなど、実にさまざまな問題が存在し、我々の暮らしに大きな脅威を与えている。現代社会はこのままでは持続不可能であるという認識に基づき、2012 年 4 月に現代システム科学域が設置された。「現代システム科学」は、「持続不可能な現代社会を持続可能な社会に変革するための持続可能システム科学」として定義される。

現代システム科学(Sustainable System Sciences)には、自然システムの持続可能性を理解するうえで必要となる地球環境学、生態学、環境計画学、食糧生産学などの自然科学、社会システムおよび人間システムの持続可能性を理解するうえで必要となる歴史学、言語学、政策科学、法律学、経済学などの人文・社会科学、および哲学、倫理学、社会学、社会福祉学、教育学、心理学などの人間科学、情報システムの持続可能性を理解するうえで必要となる情報システム学、人工知能学など情報学の各要素が含まれる。

現代システム科学の概念

現代システム科学域は、教育研究分野の親和性と、想定される進路を見据えたカリキュラム構成の適合性から、知識情報システム学類、環境社会システム学類、教育福祉学類、心理学類の 4 学類で構成される。

現代システム科学研究科は、大学院における教育研究の専門性を踏まえ、環境共生科学分野、言語文化学分野、人間科学分野、社会福祉学分野、臨床心理学分野、認知行動科学分野の6分野(博士前期課程)で構成される。知識情報システム学類からの進学先は、情報学研究科学際情報学専攻となる。

大学教育においては、これまでは既存の学問領域の体系的な知を修得させることによって専門的人材を育成してきたが、現代の複雑な社会をシステムとして俯瞰し、持続可能な社会の実現を担う人材を育てるためには、複数の学問領域を融合して現実の問題の解決に挑むような学びこそが重要である。このような学びを通して育成された人材こそが、世界を持続可能な社会へと導く原動力となるであろう。