研究科長挨拶
ようこそ、
「知が出会うところ」に。
現代システム科学研究科長 牧岡 省吾

古代より連綿と続く人類の知の営みの中で学問は次第に細分化され、現代では文系/理系という区分が当たり前のように感じられるまでになってしまいました。学術研究の専門化それ自体は方法論を洗練させるために必要であり、今日の高度な研究は専門性に支えられている部分が多々あります。しかし人類の持続可能性に疑問符が突きつけられている現代において、専門化された知を俯瞰、横断し、現代の複合的な問題に取り組む新たな知の視点を構築することが求められていることも確かです。
現代システム科学研究科では、このような時代の要請に応え、「専門分野が異なる人に自分の研究内容を分かりやすく伝える能力」「異なる分野の知見を組み合わせて問題を解決する能力」を重視したカリキュラムを展開します。このような分野横断的な交流は、実社会での問題解決に役立つだけでなく、自らの専門的な研究を深め、新たな知の地平を切り拓くためにも有効な、多様で柔軟な視点を与えてくれます。