社会福祉学分野の特徴

福祉問題に対する学術的かつ実践的な理解を深めた上で、政策的な立場あるいは臨床的な立場から、福祉問題の解決を進める能力を身につけることを目指しています。

社会福祉学分野では、人間としての存在・生存を支える実践と制度としての社会福祉がもつ根源的な意味・価値を問い直しながら、様々な局面で現われる福祉問題に対する理解を深め、多角的・学際的な視点から理論的・実践的研究を行っていきます。現在、貧困・社会的排除の深刻化など、生活困難のリスクが高まりつつあります。そのため、「生きやすい暮らし」の実現を希求する倫理的態度と、客観的かつ総合的な視座から福祉問題を捉え直し、その解決の方策を探究しうる能力を併せ持つ実践者・研究者の養成が強く求められています。

本分野は、社会福祉の複数領域において、政策運営から個別援助に関わる理論と実践について多角的かつ体系的に学び、高い倫理意識と見識をもって課題解決に必要なアプローチを提案できる人材の育成に取り組んでいます。

社会福祉実践の経験を背景とする切実なテーマを探求する社会人院生が多いことが本分野の特徴です。そのため、仕事と学びを両立するための学習環境づくりに力を入れてきました。さらに、社会福祉学研究の広範な分野を概観する科目をカリキュラムの中核に位置づけ、並行して社会福祉実践の最前線を知るための機会を実習として提供しています。

 

人間の尊厳と社会の構造を繋ぐ福祉のあり方を、具体的・臨床的に追求します

人間の尊厳と社会の構造を繋ぐ福祉のあり方を、具体的・臨床的に追求します

さまざまな世代にわたる院生相互の共同的な学びを重視しています

さまざまな世代にわたる院生相互の共同的な学びを重視しています