環境社会システム学類が目指す教育の形
サステイナブルな社会に向けた多様な視点、問題設定と問題解決のための力を育てます。
- 自然システムと社会システムにまたがる、分野を横断した学び
- 事物のつながりを理解し、問題を設定する力、問題の解決を前進させる力を学ぶ
- 理論から実践まで、幅広い方法論を身につける



環境社会システムを捉える多様な視点と方法論

哲学・思想から環境を見る
私たちが語る環境、自然、エコ、持続可能といった言葉には、半世紀にわたる先人たちの希望と挫折、理想と矛盾が反映されています。哲学・思想として「環境」を見ることで、私たちはその格闘の軌跡に迫ることができます。


都市景観から環境を見る
私たちの眼前にみえている景観は氷山の一角に過ぎません。それを支えている歴史・文化、自然、コミュニティ、人々の生活や営みを探求し、そして都市や地域づくりに関わる計画・設計技術を応用することで、豊かな環境づくりのあり方に迫ります。


経済から環境を見る
消費や生産といった人間の経済活動が、多くの深刻な環境問題を引き起こしています。一方で、市場経済のしくみを有効に活用できれば、それらは環境問題を解決に導く重要なツールにもなり得ます。環境と経済の関わりを探ることは、持続可能な社会を築くための手がかりとなります。

問題解決のための学びの例
テーマ:「海」から学ぶ事物のつながり

海洋環境生態学
海洋とは? 生態系とは? 海の成り立ちと現在の姿、海洋における物理・化学過程とその変化、地球環境に直結する海洋生態系の機能と役割などについて理解するとともに、海洋環境の評価や予測を行うために必要となる、生態系モデリングの基礎について学びます。


環境政策学
人間は水なしには生きられませんが、それは動物や植物も同じです。水は人と人、人と動植物をつなぎますが、その関係をどのように築けばよいのでしょうか? 水問題を解決するために、技術開発の視点では見えてこないルールや制度作りの大切さについて学びます。


海とひとのつながり
私たちの生活は、海からの恵みに支えられています。しかし近年、海とひとの関係は希薄になりつつあります。海の環境を「自分ごと」として捉えるにはどうすればよいのでしょうか。私は、海洋教育や魚食・漁村文化など、多様な研究トピックを通じて海とひとの共生がどのように実現するかについて考えています。


地域実践演習
専門の異なる複数の教員のもと、地域課題に取り組む実践力を育成します。千葉クラスでは、最も身近な海である「大阪湾」の海洋プラごみ問題に焦点を当て、フィールドワークを行いながら、問題を解決していくための政策のあり方を考えます。

問題設定のための学びの例
テーマ:マイノリティへの理解と共生への道筋

共生社会とアイデンティティ
「わたしは何者なのか」という問いは個人的なものに思えますが、わたしたちが生きている「社会」から反照されたものと考えることができます。「わたし」と「社会」との関係がどのようなものかを考える先に、「共生社会」の具体的可能性を探っていきましょう。


「常識」を問い直す
生命の倫理・哲学について、科学技術や思想、表象文化の側面からアプローチしています。「常識」というものを問い直し、生と生存の思想と技法を探究していきます。共生を思考することとはきっと、マジョリティなる者たちが揺さぶられる/みずからを揺さぶる営みとなるはずです。


新たな「人間」の可能性を発見する
文化人類学は未開から未来まで、あらゆる人間の営みを横断的に考える学問です。既存の正しさに寄りかかるのではなく、身体的・感性的なフィールドワークを通じて徹底的に他者に学ぶ人類学の知は、われわれが「人間」の新たな可能性を発見するための、根源的な原動力となるはずです。
