講義紹介
環境社会システム学類の講義紹介
「環境政策学」
教授 遠藤 崇浩
環境問題の解決にあたって鍵を握るのが政府・市場・共同体の役割分担です。この講義では板書、映像資料だけでなく、ゲームを通して環境問題を「実感」していただくなど様々な手法で多様な環境問題の理解を手助けします。
「社会構想の文化史」
教授 酒井 隆史
この講義では、「海賊ユートピア」と題して海賊に焦点をあて、ジョリー・ロジャー(ドクロと交差する骨)の旗印のもと、死を笑い飛ばす陽気な無法者という像で長くイメージされてきた、いわゆる「海賊像」はどういうルーツだったのかを紐解いていきます。
酒井教授は、2012年には新世界界隈の人や街の移り変わりから社会を見つめた著作『通天閣・日本資本主義発達史』が第34回サントリー学芸賞を受賞しました。
「地域研究」
教授 水野 真彦
現在、世界人口の半分以上が都市で生活しています。この講義では、都市が一般にどのような構造をしているか、どのように変化しているか、どのような問題が生じているか、などについて解説します。都市で生じている問題は、大都市と地方都市では違いますし、日本の都市と海外の都市、例えばアメリカの都市でも異なります。日本と世界の都市を比較しながら、都市の問題を理解し、どのような対策があるかを一緒に考えていきます。
「海域環境再生学」
准教授 黒田 桂菜
この講義では、閉鎖性海域や沿岸域における海域環境の再生について、技術的なアプローチとともに環境教育や魚食普及を通したアプローチについても学びます。海を利用し海と共生する人間社会のあり方について考える力を身につけます。
「環境再生の化学」
教授 興津 健二
環境汚染やエネルギー、資源に関する問題を解決・改善するための化学的アプローチについて講義します。例えば、有害物質で汚染された水・土壌・大気を浄化する技術において、吸着剤や触媒を利用する方法や新しい化学プロセスを利用する方法について考えていきます。また、機能性ナノ材料の物理化学的特徴を理解するための解析法についても学びます。
「環境デザイン通史」
准教授 花村 周寛
私たちが現在目にする都市や自然の風景は最初からあったのではなく、長い歴史の中で人の手によって作られてきました。なぜその風景が生まれ、それはどういう想像力のもとで、いかにデザインされたのでしょうか。この講義では人類が誕生してから現在の都市の環境に至るまで、どのように風景が作られてきたのかについて、「イメージ」「旅」「デザイン」などという視点から長尺かつ横断的に見ていきます。