学域入学およびFDC

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未来デザインコース(FDC)は、自らがデザインする将来ビジョンを実現することを目指し、複数の学問分野を融合的に学ぶコースです。学域単位入学生だけが選択できます。学域単位入学生は、入学時に学類を決めずに、1年次の終わりに学類を選択します。FDCでは複数の分野を融合的に学ぶため、取得する学位は学士(学術)になります。

FDCの教育課程

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FDCに選抜された学⽣は、メンター教員と相談しながら、⾃らが解決したい課題‧⽬的に応じた未来デザイン学修プログラムを作成し、そのプログラムに沿って学類の枠を超えて横断的に学びます。
最終学年では、複数教員の指導のもと、⾼い専⾨性と学際性を持った未来デザイン卒業研究を⾏います。

FDC 履修イメージ

FDCではそれぞれが目指す将来のキャリア像や問題意識に向かって、自分で学びを組み立てていくことができます。
自らのキャリア像に関係するインターンシップを一年次に経た上で、二年次からの進みたい学類を自ら選択します。
その先の講義では他の学類の講義も履修することができ、自分のキャリア像に必要な学びを横断的に学ぶことができます。
ここに複数の履修イメージを示します。

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地域通貨やポイントといった地域独自の金融取引システムをつくることで地域の問題を解決するという未来デザインを描いたとしましょう。1年次の終わりに「知識情報システム学類」を選択。2年次には、同学類の科目に加えて、環境社会システム学類や教育福祉学類が提供する科目も履修し、地域経済や地域福祉といった専門分野を幅広く学びます。3年次は、未来デザインPBL演習を通じて特定の自治体における具体的な課題を抽出します。そして4年次には、その課題に基づいた卒業研究に取り組みます。

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環境問題の解決の一環としてフードロスを削減するという未来デザインを描いたとしましょう。1年次の終わりに「環境社会システム学類」を選択。2年次には、教育福祉学や心理学の科目も並行して履修し、地域社会や人間の心理と環境問題との関わりを多角的な視点から学びます。3年次の「未来デザインPBL演習」や4年次の卒業研究を通じ、飲食店における食品廃棄に実態把握したうえで、廃棄されるはずの食品を必要とする場所へ繋ぐ「新たな分配システム」の構築を目指し、研究に取り組みます。

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自治体のビッグデータをつかって地域の教育に関わる問題を解決するという未来デザインを描いたとしましょう。1年次の終わりに「教育福祉学類」を選択。情報学や心理学の視点を加えたカリキュラムを独自で選択し、教育現場の課題をデジタル技術でどう解決できるかを3年次の未来デザインPBL演習で模索します。卒業研究では現場のニーズに応える「課題解決型アプリ」の開発提案を行います。

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新しい教育システムをつくることで子どもたちの学習意欲を向上させるという未来デザインを描いたとしましょう。1年次の終わりに「心理学類」を選択。2年次からは、情報システム学類や教育福祉学類の科目も横断的に履修します。 3年次の演習では心理・情報・教育という3つの領域から、一人ひとりに最適化された学習支援システムのあり方を模索し、卒業研究では、これまでの学びを集約し、学習意欲を自然に引き出す「学習アプリの開発提案」に取り組みます。

FDC 1年次から4年次の履修の実例

1年次の「未来デザインインターンシップ」は、将来の目標を考えながら、自治体や企業などで実際に働く体験をすることで、仕事や業界のことをより深く理解します。体験を通じて見つけた社会の課題をもとに、2年生以降の演習や卒業研究に取り組みます。

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FDCでは、自身が描く将来のキャリアに向かって4年間の履修を組み立てることができます。ここでは、実際に先輩たちが過ごした4年間の事例を紹介します。

 

知識情報システム学類:江渕優樹さん
1年次

奈良県⽴国際⾼校でのインターンシップで、「情報」「グローバル探究」の授業に参加した。

【フィールドでの発⾒】
「情報」のカリキュラムがちょうど新しくなった年だったが、教材が不⼗分で教員も⽣徒も混乱していた。
とくにデジタル教材の不⾜が問題だということが分かった。

2年次 知識情報システム学類の⼩島研究室で学び始める。 
教育格差などの問題に興味があり、教育福祉学類の授業を受けることで、⾊覚の多様性や識字障害への対応が必要なことに気付かされた。保育学や環境⼼理学なども学び、知識の幅を広げることができた。
3年次

次の3点を⽬標に、アプリの開発を進めた。 

  • 教育弱者を含む、すべての⾼校⽣がアクセス可能なWebアプリ型教材の設計。
  • プログラミング学習を直感的かつ楽しく学べる環境の構築。
  • 視覚障害、発達障害、外国⼈学⽣にも配慮した教材の設計。
4年次

卒業研究「⾼校教科「情報Ⅰ」における視覚障害者にも対応したウェブアプリ型の教材開発」

インターンシップで情報教育の現場を知ったことで、どのようなアプリが必要かを考えることができた。
教育福祉学類や⼼理学類の授業を受けることで、⾊覚多様性や⾊字障害に関する知⾒を取り⼊れることができた。毎年発表があり、⼤変だったが⼒が付いた。

 

環境社会システム学類:増⽥春菜⼦さん
1年次

⾊んなことをやってみたいと思ってFDCを志望した。共⽣社会、地域に興味があり、河内⻑野市でのインターンシップに参加した。

【フィールドでの発⾒】
道路の拡張計画に関する⾃治体の会議に参加し、参加者が⾼齢の男性ばかりだったことに疑問を感じた。

2年次 環境社会システム学類の⼯藤研究室で学び始める。 
インターンシップをきっかけに地域における⼥性の⼦育てに興味をもち、⼤正区の⼦育てサークルにボランティアとして参加した。教育福祉学類の乳児保育論で保育に関する知識を得たことや、多⽂化共⽣に関する演習で⽂化や共⽣に関する根本的な問いについて考えたことが、その後の学びに役⽴った。
3年次

島根県隠岐郡海⼠町(島根県から北におよそ60km、⽇本海に浮かぶ島)で社会調査を⾏った。海⼠町では島外から「島留学⽣」を受け⼊れている。この政策を地元の⼈がどのように捉えているのかに興味があり、農家の⽅へのインタビューを⾏ったところ、農業の継承に繋がりにくいという問題があることが分かった。海⼠町は遠いという問題もあり、フィールドを⼤正区に切り換えた。

4年次

卒業研究「⼤阪にある沖縄―がじまるの会に着⽬して―」

⼤正区に50年前からある沖縄出⾝の⼈達のコミュニティでインタビュー調査を⾏った。コミュニティがつくられた経緯を先⾏研究で調べ、いまどのような変化が起きているのかを調査した。1年のときから「共⽣社会とは何か」を考え続けてきたが、コミュニティの中に居づらさを感じる⼈もいて、お互いに理解できない部分がありつつ、地域の中で共に⽣きていくという構造があることを認識できた。

 

教育福祉学類:桂⼩梨彩さん
1年次

幼児の防災教育に興味があり、「幼児の視点や発想を知る」をテーマに⻄宮市の幼稚園でのインターンシップに参加した。

【フィールドでの発⾒】
特別な⽀援が必要な⼦どもと関わり、⼦どもの発達の違いや、インクルーシブ保育について興味を持った。幼児の柔軟な発想にも触れることができた。

2年次 教育福祉学類の⽊曽研究室で学び始める。 
インクルーシブ保育をテーマとして研究を進めた。インクルーシブ保育を実践している幼稚園、防災教育を実践している幼稚園にボランティアとして参加した。教育福祉学類で保育⼠資格の取得を進め、環境社会システム学類の⾔語習得に関する科⽬や、防災に関する科⽬を学んだ。
3年次

引き続き、防災教育を実践している幼稚園でのボランティアに参加し、防災担当者への聞き取り、防災マニュアルの確認などを進めた。メンター教員の助⾔を機に、⽀援が必要な⼦ども達の中にはサイレンの⾳が苦⼿だったり予定の変更が苦⼿な⼦がいるため、インクルーシブ保育×防災教育の組み合わせが重要なことに気付く。

4年次

卒業研究「就学前施設における避難訓練と防災保育の⼯夫と課題−⾃ら健康で安全な⽣活を作り出す⼦どもを育むために−」

様々な就学前施設を訪れることで、多くの保育園‧幼稚園では避難訓練が⼗分にできていないことが分かった。教育福祉学類での学びに加え、建築学やICTの観点からも考察を加えながら卒業研究を進めることができた。

卒業⽣・在学⽣の声

FDCの卒業生や在学生のご紹介します。学域単位入学への進学、さらにFDCを検討するすべての方にとって、具体的なイメージを持つための参考としてお役立てください。

卒業⽣

知識情報システム学類:江渕 優樹さん(2025年度卒業)

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1年のときからメンター教員の指導を受けられるので、研究を早く始めることができました。

環境社会システム学類:増田 春菜子さん(2025年度卒業)

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1年次から教員と話せること、全学類から学べることが魅力的でした。広い学びができたことが卒業研究に繋がりました。

教育福祉学類:桂 ⼩梨彩さん(2025年度卒業)

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現場の方々や教員との良い出会いがありました。社会人として必要なマナー、文献の調べ方、新しい研究の発想法などを早くから学ぶことができ、自分の興味のあるテーマに1年次から取り組んだことで、卒業研究に自信を持てただけでなく、就職にも繋がりました。

教育福祉学類:酒井 ⾔⽻さん(2025年度卒業)

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自分自身、学びたいことが何なのか、どんなことに関心があるのかがそれほど定かではなかったこと、でも何かしら社会に対する疑問は抱いていたことの2点からFDCという選択をしました圧倒的に発表の機会をたくさんいただけたこと、一年生の時からインターンなどを通して様々な現場に訪れることができ、より立体的な学びを得られたことが良かったです。

教育福祉学類‧⼿槌 美友さん(2025年度卒業)

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入学してから未来デザインコースというものを知り、卒業研究を4年間かけてするとどんな大きなことができるのだろうか、と興味深く感じてFDCを選びました。自分の本当に興味のある分野について、4年間の時間をかけて深い研究ができました。

在学⽣

学域単位1年次‧⼩坂井 希実さん

自分の問題意識に基づいたテーマについて、学問分野にとらわれる事なく研究できる事が魅力的だと感じてFDCを選びました。メンター教員から自分の研究内容についてアドバイスをもらえたり、教員の伝手で学外の人とつながったりすることができました。

環境社会システム学類:鈴⽊ 俊翔さん

もともと高校生の頃から地域活性化に興味があり、このFDCでは自分の力で地元の活性化に携わってみたいという思いからチャレンジしました。1年生の時から先生方にたくさんご指導をしていただき、学外のフィールドでも様々な視点から地域活性化について学んでいます。このFDCを通して、大きく成長できていると実感しています。

環境社会システム学類:中井 杏⼀良さん

地域の方々や先生方と協働しながら深く探究できる点に魅力を感じてFDCを選びました。普段の大学の学びを活動に活かせるだけでなく、他大学との交流も貴重な経験となっており、選択して本当に良かったです!

⼼理学類:秦 桜海太さん

自分の意欲に合わせて主体的に研究を進めていける点に魅力を感じました。学域単位生として、将来何をしたいのかを一年間考えたうえで選択する中で、漠然と想像していたことを具体的な形にしていく経験ができました。その過程を通して、自分の興味・関心がどこに向いているのかを明確に知ることができました。