学域長挨拶
現代社会の問題を俯瞰的に捉え、サステイナブル(持続可能)な社会を創る人を育てたい。
現代システム科学域では、そう考えます。
現代システム科学域長 星 英之

2019年末に起こった新型コロナウイルスのパンデミック以来、私たちの世界は大きく変わりました。今も続く国際紛争や地球温暖化による災害の多発、貧富の差、飲料水や食料の不足、SNSなどで真偽が見分けにくい情報が飛び交い人々の意見が分断されるなど、サステナビリティ(持続可能性)を脅かす問題の多くが未解決となっています。
こうした問題は、これまで人類が培ってきた、知識や一つの仕組みでは解決できません。解決のためには、物事を複数の視点で観察し、適切な技術や考え方を組み合わせていく必要があります。
私たちの現代システム科学域では、持続可能な社会の実現という共通のテーマのもと、自然科学、人文・社会科学、人間科学、情報学という異なる分野の教員が教育・研究を行っています。私がこの学域に来たばかりの頃は、専門の違う先生方との出会いに、まるで言葉も文化も違う国に来たような驚きを感じました。しかし、お互いの研究を紹介し合う中で、「こんな視点や考え方があったのか」、「この手法は研究に取り入れることが出来そう」と自分の視点がどんどん増えていくことに、心からワクワクしたのを覚えています。
あなたも入学後、講義や演習を通じて多くの分野の先生と出会い、複数の視点を学んでいくことになります。私が味わったあの視点が増えていく興奮を、是非あなたにも経験してほしいと思っています。ただ、学びの選択肢がとても多いので、迷子にならないように、あなたが将来なりたい姿をイメージしながら、色々な視点を学んでいってください。
私たち教職員は、あなたが複数の視点を学んで、現代の難しい課題を解き明かしていける力を身に着けられるように全力でサポートします。そして将来、あなたが私たちと一緒に持続可能な社会を実現するリーダーとして活躍してくれる日を楽しみにしています。