研究科長/学部長挨拶
ご挨拶
グローバルな変化にも地域の課題にも、
能動的かつ柔軟な姿勢で応えうる人材の育成に努めます
滋野 由紀子 経済学研究科長・学部長

本年4月1日より、大阪府立大学経済学研究科と大阪市立大学経済学研究科が統合し、大阪公立大学経済学研究科としてスタートします。
大阪府立大学では、学際的な研究に長年強みがあります。現在はデータ・サイエンス分野にも力を入れ、高度な情能力を有しグローバル化やICT等の技術の発展に対応しうる人材の育成に努めています。大阪市立大学では、自由かつ共に考える、お互いに協力し合って行動することを大切にする学風のもとで、近年は現実感覚と国際感覚を備えたエコノミストの育成に取り組んで参りました。そして両大学とも少人数教育によるきめ細かい学生指導を行っており、「学生と教員との距離が近い」という共通の伝統を有します。
今後もこれまでに培ってきた両大学の伝統・強みを尊重しながら、さらに発展させ、日々加速していく社会のグローバルな変化に対して、また地域の課題に対しても、能動的かつ柔軟な姿勢で応えうる教育・研究の実践に尽力していく所存です。
さて、有機体(生物)は多数の原子が集まって形成されていますが、できあがった物体は構成している原子の個数分の働きをするに留まらず、その何千倍、何万倍以上の計り知れない能力を発揮する様になります。有機体の分かりやすい例である「人」を思い浮かべてください。この度の二つの大学の結びつきによって誕生する新経済学部・研究科が、有機体のようなパフォーマンスを生み出せるよう、所属する一人一人がやりたいことを思う存分できる一つの組織づくりに努めて参ります。
新経済学部・研究科のこれからにご注目頂けましたら幸いです。