学びの特徴

経済学部教育の理念と特徴

社会・経済のグローバル化や情報化が進む中、私たちの生活は日々目まぐるしく変化しています。大阪公立大学経済学部に問われているのは、グローバルな社会と地域社会が直面する諸課題への解決策を能動的かつ先取りして提案する能力を身に付けた卒業生を社会に送り出すことです。
経済学は、「私たちの生活がどのような経済のしくみによって支えられているのか」、「どうしたら日本や世界経済が抱える問題を解決できるのか」を研究する学問です。
大学で経済学を専攻する皆さんは、身の回りの社会や経済の動きを深く理解し、自分なりの視点でさまざまな問題について考えることができるようになるでしょう。
経済学の中にも、現実の経済へのアプローチ方法はたくさんあります。
本学部の大きな特徴は、 ひとつの視点だけに固執せず、現実的かつ柔軟な姿勢で教育と研究に取り組んでいること です。本学部には、さまざまなバックグラウンドを持つスタッフがおり、講義やゼミナールを通じて皆さんと一緒にさまざまな経済問題を考えていきます。

アクティブ・グローバル・エコノミストを養成

経済・社会・文化のグローバル化にともない、世界中から必要な情報を収集し、外国語を介して意思疎通を図ることのできる能力の獲得は、日本国内に居住して働くうえでもますます必要不可欠になっています。
そして、いわゆる人工知能(AI)をも活用し、数多くの情報の適切な取捨選択にもとづいて人間としての判断を下す力量もまた、重要性をいっそう増しつつあります。
本学部は、経済学の理論的基礎とグローバルな経済・社会の仕組みおよび動向に関する知識を学生に授けるにとどまらず、経済データの分析能力の教授と外国語による意思疎通・相互理解醸成能力の育成に注力することにより、21世紀の経済・社会が直面する問題を他に先んじて把握し、それへの解決策を能動的に立案し発信することのできるエコノミストを養成することを使命とします。
この使命は、新学部設立のための統合元である、大阪市立大学経済学部のグローバル化志向と、大阪府立大学マネジメント学類の特色をなす経済データサイエンス課程による高度な情報分析能力の育成カリキュラムとを融合することによって全うされます。
そして、「能動的なグローバル・エコノミスト」を、基礎から応用まで段階的・系統的に配置された講義科目と、問題解決志向の各種の少人数演習科目とによって育てるという教育上の試みが、本学部の特色です。