カリキュラム・時間割

 

多彩な科目を段階的に学ぶ

大阪公立大学経済学部は、経済学科のみの1学科制にするとはいえ、統合により専任教員数の増加とともに専門分野が多様化することを受け、各学生の個性・関心・能力に見合う科目履修が可能なカリキュラムを提供します。
経済学部の講義科目は、専門性に応じて「入門科目、共通基礎科目、専門基礎科目、応用科目」に分かれています。
経済学部に入学する皆さんは、まず入門科目を通じて経済学の初歩を学び、その後さまざまな基礎科目を履修していきます。
その過程で皆さんが特定の分野に興味を持つことで、関連のある応用科目やゼミナールを選び、自分の興味を深く掘り下げていくことができます。
また、7つの科目履修プログラムを提示しており、履修科目を選択するのに役立ちます。

また、国際・情報化という時代のニーズに応えるため、経済学部では英語による講義や国内外の他大学との交流および討論の機会を豊富に用意しています。
また、経済データを実際に分析する力を養うための統計学や計量経済学に関する科目や演習もあります。さらに、学内外から講師陣を招き、より実践的・先端的な講座も開講しています。

演習科目による少人数教育

本学部では伝統的に徹底した少人数教育を重視しています。
入学時から卒業にいたるまで全員が受講可能なゼミナールが提供され、報告、議論、論文の作成など指導教員からの親切かつ適切な指導を受けることができます。
1・2年次では、まず「イノベーティブ・ワークショップ(課題探求演習)」を提供しています。これは、現代社会において解決策が争われている現実の問題を取り上げ、フィールドワークなどを実施しながら教員と学生が協力して解答を探る科目です。
「論文演習」では、教員の初歩的な指導のもと、各自が立てたテーマに関する専門文献を読解し、調査・考察結果を学術論文の形式でまとめます。
また「経済データサイエンス演習」では、パソコンを用いて実際にデータに触れる実践形式のもと、経済理論に基づく仮説を統計データで検証するための基本的な考え方やスキルを理解・習得します。
そして、3年次からは「専門演習」に所属し、同じ分野に興味をもつ他の学生と継続して勉強を続けます。担当教員の指導を受けながら自らテーマを選び、卒業論文を作成していきます。専門演習は、企業見学やゼミ合宿など、教室外での多様な学習の機会にもなっています。学内外のゼミ間交流を目的とする「インター・ゼミ」も多く催されます。
このように1年次から卒業まで一貫した少人数教育を可能にしているのは、教員1人当たり学生数が約7人と全国的にも恵まれた教員・学生比率です。
私たちは、大阪公立大学経済学部で学ぶ皆さんが少人数の演習を通じて共に学び、大いに議論する機会をもってもらいたいと考えています。

〈段階的・体系的に学ぶ、豊富な科目メニュー〉

注)このイメージ図では、科目の配当時期に関しておおまかな流れを表しています。

科目メニュー

多種多様な7つの科目履修プログラム

ジェネラル・プラクティカル・エコノミスト

公務員、金融・証券・保険業等の志望者向け
重点学修分野:理論経済分野
主な専門科目:行動経済学、財政学、地方財政論

グローバル・アナリスト

商社、製造業、金融・証券・保険業、外資系企業等の志望者向け
重点学修分野:グローバル経済分野
主な専門科目:国際貿易、国際金融、関西経済論

エコノミック・データ・サイエンティスト

情報・通信産業等の志望者向け
重点学修分野:経済データサイエンス
主な専門科目:経済成長論、マーケットデザイン、統計解析論

ソーシャル・エコノミスト

福祉、教育、環境保護、NPO等の志望者向け
重点学修分野:経済史・経済思想分野
主な専門科目:マルクス経済学、福祉経済論、社会経済論

ポリシー・プランナー

公務員、エネルギー・交通などの公益事業等の志望者向け
重点学修分野:応用経済分野
主な専門科目:商業簿記基礎論、証券経済論特殊講義、ファイナンス

マルチ・ディシプリナリー・エコノミスト

税理士・公認会計士、流通業、金融・証券・保険業、マスメディア等の志望者向け
重点学修分野:経済学、商学、経営学、法学
主な専門科目:公共経済学、労働経済、医療経済学

リージョナル・クリエーター

製造業、サービス業、地方公務員等の志望者向け
重点学修分野:日本の地域、地方経済、社会の分析
主な専門科目:金融経済論、流通経済論

 

時間割