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2026年3月17日

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2025年度美術史学会美術館・博物館委員会東西合同シンポジウム 「学芸員のキャリア・トランジション2~「現場の生の声」を聞く、そして考える~」 の開催について

 20242月、「学芸員のキャリア・トランジション〜その事例と功罪〜」というタイトルで実施したシンポジウムは、企画者が考えていた以上に、多くの方々の関心を得ることができました。対面参加101名に加えてオンライン参加者は325名、合計426名のご参加を得た他、事前に行ったオンライン上のアンケートも133件の回答を得ました(20243月末時点)。

 特に事前アンケートの結果は、学芸員の就業状態やはらんでいる問題点、転職への意識など、企画側の予想を遥かに超えるものであったことは間違いありません。質問項目は9項目であり、うち「転職を考えたことがあるか」とその理由(ない場合はその理由)、そして実際実際に「転職をしたか、転職活動をしたか」とその手段、また学芸員のキャリア転換に関する自由記述(69)に現代の学芸員が抱えている重要な問題が見えたように思えます。実に80%を超える人が転職を考え(質問4)、また実際に転職活動を行なったのが約75%(質問5)、さらに転職経験者に「機会があればまた転職を考えるか」を問うた(質問8)結果は60%を超える人が「はい」と回答していました。学芸員における「転職」がごく身近なことであり、しかし大きな問題をはらんでいることがわかります。

 シンポジウムの開催後、多くの方々から好評の声を頂きましたが、一方で、「時間が短すぎてディスカッションとは言えないものだった、一日中行うくらいの気持ちで取り組むべきだったと思う」「(登壇者の)全てが、いわゆる「成功者」であり、綺麗事に終始した感は否めない」との耳に痛いお声もありました。

 確かに、前述のアンケートの「転職を考えた理由」(質問4--2、自由記述)には、たとえば非正規雇用によって「転職せざるを得ない」という事情や、おそらくは少人数配置の館であるゆえの業務過多、事業費の減少、学芸員という専門職への周囲の無理解(理解不足)といった厳しい現実を訴える切実な声が多く聞かれました。

 そこで今年度の美術館博物館委員会東西合同シンポジウムでは、2023年度に引き続き「学芸員のキャリア・トランジション」をテーマに設定し、今回は、原則として発表者を完全公募し、「現場の生の声」を聞きたいと考えています。なお、職場の内情を話さざるを得ない発表者の事情を鑑み、オンライン匿名(顔貌および肉声の秘匿)での募集(開示してもよい場合はこの限りではない)とします。

 学芸員職を目指す若い学生の方は無論のこと、現在学芸員として勤務されておられる方にも、ぜひ「転職をせざるを得ない学芸員の生の声」をお聞きいただき、ご一緒に考えて頂きたいと思います。
 

■開催日、開催形態

 202645日(日) 13001700 

 全面オンライン(参加のご希望があった方にウエビナーのアドレスをお伝え)

◾️ご参加申し込み

 以下からお申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/1u4ReP7nD1eY18RTwxNJCzEIyXM5WfxwDFa7ezV9F3TQ/edit

■次第

第一部:基調報告および報告5

第二部:ディスカッション(1時間程度)

■主催

 美術史学会、美術史学会美術館博物館委員会

■共催

 大阪公立大学

■後援

 (一社)全国美術館会議、文化資源学会、日本ミュージアムマネジメント学会、アート・ドキュメンテーション学会(順不同)

日本博物館協会、日本アートマネージメント学会(依頼中)

◾️ お問い合わせ

 2025年度美術史学会美術館博物館委員会事務局(大阪公立大学文学研究科菅原研究室、bihakusympo2025@gmail.com

チラシ

表_学芸員のキャリアトランジションシンポ

裏_キャリアトランジションシンポ