肝癌治療学寄附講座特任准教授ご挨拶

肝癌治療学寄附講座特任准教授ご挨拶

肝癌治療学寄附講座  特任准教授 矢田 豊

 平成28年4月より勤務させていただいています。私は富山医科薬科大学を卒業後、同大学院時代から肝線維化に関する研究に従事し、当時から肝線維化領域で国際的レベルの成果を発表されていた河田則文教授より直接的、間接的にご指導を頂いてまいりました。特に大学院時代、ラットの肝臓から肝星細胞を採取培養する手法を直接ご指導いただき、研究技術の向上だけでなく、その後の研究に対する姿勢についても多くを教えていただきました。以後、基礎研究をDuke大学、North carolina大学Chapell hill校などで継続した後、臨床活動を富山大学第三内科、東京大学消化器内科を経て、群馬県済生会前橋病院、兵庫県公立宍粟総合病院などの市中病院で行ってまいりました。このたび、研究臨床両面で常に最先端の活動を行っている当教室にて肝癌治療に参画する機会をいただき、大変有り難く感じています。近年の肝炎、肝癌治療の進歩は目覚ましく、専門医療機関を受診いただくことで多くの最新情報や先進治療を受けることが可能です。肝癌のラジオ波治療や化学療法(肝動注化学療法、全身化学療法)など、肝癌集学的治療に積極的に取り組みたいと考えています。平日の大半は大学関連病院である阪和記念病院消化器センターで肝臓病、消化器病診療に従事しており、肝臓病でお困りの際は、併せて阪和記念病院を受診いただければと思います。