三好 克典さん

大学での学びを活かし、自分のスキルを磨いていきたい

三好 克典さん

大阪府立大学大学院理学系研究科 博士前期課程修了(2020年3月卒) ウエスタンデジタル合同会社(旧サンディスク株式会社) シニアエンジニア

いかに良品率を上げ、
製造コストを下げるかが大きなミッション

半導体をつくる仕事っておもしろそうだなと思って就職活動を進めていたところ、ご縁があり、ウエスタンデジタル合同会社に就職しました。個人や企業のデータが大量に生成、蓄積、活用されるデジタル社会において、データインフラで世界をリードしている会社です。無限に増え続けるデータを保存するため、高速、大容量、省エネルギーかつリーズナブルなフラッシュメモリー、ハードディスクドライブなどを開発、量産しています。
風通しの良い働きやすそうな会社だなとは思っていましたが、仕事の内容や待遇なども含め、入社前に思っていた良いイメージの通りで逆に驚きました。現在は三重県四日市にある工場に配属され、量産管理の業務をしています。多数ある量産用製造装置の大規模データを分析し、歩留まりが上がるように材料の見直しやプロセスの改善などのチューニングを行っています。いかに良品率を上げて、製造コストの低減につなげるかが大きなミッションです。

三好さんインタビューシーン

三好さんインタビューシーン2

大学時代の実験との大きな違いは、
緊張感とコスト意識

職場にはスピード感があって仕事の精度が高い優秀な先輩が多く、刺激を受けています。パソコンを使って一日中データをまとめることもあれば、新しい方法の導入前に実証実験を行ったり、より良い製品づくりをめざして日々頑張っています。大学時代の実験との大きな違いは、緊張感の大きさとコスト意識。会社規模の実験となると数千万円規模の話になってくるので、「できなくても仕方ない」では許されません。やるからには成果が出る見込みをつけてから!という意識に変わりました。

三好さんインタビューシーン3

学科以外の学びも選択でき、とても視野が広がった

大学時代は研究室に配属されるまでは、勉強よりも部活の陸上に力を入れてしまっていましたが、先生方の授業は丁寧な説明でとても理解しやすかった記憶があります。学科以外の学びも選択できたので、興味のあった地学の授業をとったところ、火山の成り立ちなどを詳しく知ることができ、とても視野が広がりました。もともと大学で物理を学びたいと思ったきっかけが、オープンキャンパスで見た磁性の実験だったので、分子磁性研究室に入り、大学院では金属元素を含まない有機化合物の磁石について研究をしていました。先生や同じ研究室の仲間と外部機関や他大学で実験できたことも良い思い出です。
いまのところ、授業や研究で得た知識が直接仕事に役立っているということは少ないですが、専門的な事柄に対する勉強の進め方など、仕事をするうえで役立っていることは多いです。大学での学びを活かし、今後も自分のスキルを磨いて社内で提案できることを増やしていきたいです。

仕事場での三好さん

新大学理学部もきっと皆さんが成長できる環境のはず

大阪府立大学に入学するまでは、正直、自分に合う大学か不安もありましたが、入学直後のガイダンスで丁寧にサポートしていただき、何の心配もなく1回生の前期を迎えられました。6年の間に様々な面で成長させてもらえましたし、結果オーライ!この大学で学べて良かったです。新大学理学部も同様に、きっと皆さんが成長できる環境だと思いますし、どんどん研究成果を出してもらうことを期待したいです。

三好さんインタビューシーン3

発表する三好さん

ウエスタンデジタル合同会社ってこんなところ

ウエスタンデジタルは、NAND型フラッシュメモリーやSSD(ソリッドステートドライブ)、HDD(ハードディスクドライブ)など、一般家庭向け製品から企業向け製品、データセンター向けの大規模な補助記憶装置に至るまでを開発、量産し、データインフラで世界を牽引している会社です。ウエスタンデジタルが保有する特許は14,000以上に上り、世界中がウエスタンデジタルのテクノロジーに支えられています。ウエスタンデジタルは数多くの「業界初」を成し遂げてきましたが、次世代の技術やデバイスを実現させるため、今後もさらにストレージ製品の限界に挑戦していきます。