お知らせ

2023年2月7日

  • 研究

電子物理系専攻 電子物理工学分野 髙橋良拓さん(M1)と播木敦助教の研究成果 「反強磁性モット絶縁体の多重マグノン運動を解明 - スピントロニクス材料の設計指針に -」 がPhysical Review X 誌に掲載されました。

工学研究科 電子物理工学分野 播木敦助教らの研究チームは、スピントロニクスの担い手である
マグノン(電子のスピンの波)の 集団が反強磁性モット絶縁体(Fe2O3薄膜)を流れるダイナミクスを解明しました。
スーパーコンピュータを利用して、 多数のマグノンの波を仮想格子上に発生させ、
それらが干渉しながら伝わる際の分散関係を高精度計算しました。
その結果は、世界最高の分解能を誇る米国のブルックヘブン国立研究所の共鳴非弾性X線散乱の実験で実証されました。
今回の研究成果は、スピントロニクス材料中のスピン流を制御するための指針になると期待されます。

Physical Review X 誌(論文の掲載先)

S-78