専攻の特徴

本専攻は、情報学において、時代の変遷と共に価値観の変化や多様化が起こったとしても、その根底に流れる不変の真理と方法に関する教育と研究を探求し、パラダイムシフトを通じた進化・発展を繰り返す学問体系である基幹情報学の具現化を目指すものである。基幹情報学専攻には、専門分野に応じた以下の2つの分野がある。

知能情報学分野

本分野は、画像処理、知能メディア処理、アルゴリズム論、進化型計算、計算知能、機械学習、ニューロサイエンス情報、信号処理等の、所得したデータや情報から有益な知識を引き出すための知能を専門分野とする。

システム情報学分野

本分野は、ソフトウェアシステム、人間情報システム、システム工学、ディジタルシステム、ナレッジマネジメント、情報セキュリティ、情報システム、情報通信システム、通信ネットワーク、ディジタル通信、モバイル通信等の、情報を生成、収集、伝送、保存及び応用するための情報システムを専門分野とする。

入学定員

博士前期課程 博士後期課程
65名 10名

 

※2025年4月から博士前期課程の入学定員が75名となります。

学位、標準修業年限

学位

博士前期課程 博士後期課程
修士(情報学) 博士(情報学)

 

標準修業年限

博士前期課程:2年
博士後期課程:3年

養成する人材像

博士前期課程

社会や技術のパラダイムシフトが起こっても、その変化に追随あるいは先導できるように、知能情報学分野では、信号処理、知能システム、メディア処理、機械学習やデータサイエンスという学術分野の中での課題解決を通して、根底に流れる不変の真理である、人間の持つ認識、理解、推論、学習などの知的な能力をコンピュータ上で実現するための知識と技能を習得し、一方、システム情報学分野では、並列処理、計測制御、情報ネットワーク、セキュリティや信号処理という学術分野の中での課題解決を通して、対象をシステムとして捉えモデル化する能力を習得し、システム全体として最適解を求めることができる知識と技能を習得する。

博士後期課程

博士前期課程で身に付けた知能情報とシステム情報に関する知識、技能や教養をさらに高め、他分野に応用することができ、自ら研究課題を設定、解決及び実践する能力と、自分のプレゼンスを発信する能力、研究やプロジェクト等をマネジメントとする能力を習得し、さらに研究者及び職業人としての高い倫理観と責任感を備えつつ、これらを駆使してグローバルに活躍できる研究者・研究型専門職業人といった人材を養成する。

カリキュラムの特徴

情報学を体系的に修得した上で応用力を高める

 

主な講義・演習科目

(キーワードを中心に記載)

  • 統計学・ビッグデータ解析
  • データサイエンス・アルゴリズム
  • 知的メディア処理・自然言語処理
  • 機械学習・深層学習
  • 認知心理学・社会情報学
  • 情報センシング・無線通信
  • プラットフォーム・ネットワーク
  • 高性能計算基盤
  • ヘルスケア情報学
  • 情報セキュリティ

現実の課題解決を目標とした実践型教育・研究

(キーワードを中心に記載)

  • 大阪が推進するスマートシティにおける実証およびスマートユニバーシティにおける社会実装
  • 実データを用いた分析にもとづく課題解決の提示とアプリケーション開発
  • 民間および行政プラットフォームと連携可能な都市OS・データ連携プラットフォームの設計と実装
  • 生体情報センシングデバイスの開発、データ分析とヘルスケア・スポーツへの応用

figure01@2x

カリキュラム

 

03

 カリキュラムマップ 基幹情報学(令和4年度,令和5年度) (592.3KB)